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UPDATE|2022/03/19

36年間若手コントライブを主催、渡辺正行が語る「爆笑問題、初舞台の衝撃」

渡辺正行



──どういうコンセプトで始めたのでしょうか?

渡辺 「誰でも出られる」ですね。事務所の垣根もなく、フリーの人でも出られる。関西なら吉本さんや松竹さんの劇場がありますし、横の交流もあります。でも当時、関東は事務所を超えた交流がなかったんですよ。お笑いライブもほぼなかったので、それをいろんな事務所さんから出てもらうことによって、お互いに切磋琢磨できる。終わった後に反省会をやって、飲みながらああだこうだと意見交換もできるし、仲間もできると。その後、いろんなお笑いライブが出てきましたけどね。

──後にブレイクする芸人は、若手時代から光るものを感じますか?

渡辺 いろいろなケースはありますけど、面白いグループは最初から何かありますよね。最初にパッと見て面白いなと思った人たちは、やっぱり上がっていきますよね。爆笑問題がそうでした。彼らが初めて人前でやったのが「ラ・ママ」で、もちろん素人でした。ネタ見せから面白かったんですけど、15分ぐらいあるネタだったんです。でも出演するコーナーはゴングショー形式で出番は1組3分ぐらい。

短くしてくれって言ったんだけど、それを守らずに爆笑問題は15分やって。ゴングショーなのでツマらなかったらお客さんが手を挙げて、一定数を超えると終了になるんですけど、爆笑問題は最後までやり切りましたからね。その日のうちに、事務所の方から「うちに来ないか」って誘いがあって、テレビ局からも「番組を作らないか」って話が決まったそうです。

──15分を受け入れる懐の深さも大きいですよね。

渡辺 ライブは面白けりゃいいってスタンスでやっているので、バラエティショーでとしてお客さんが楽しんでくれればいいんです。いろんなパターンのお笑いがあって、いろんな風に楽しんでもらえればいいなと。

AUTHOR

猪口 貴裕


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