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UPDATE|2022/08/20

壮絶ないじめと親からの否定…"令和のバズ女王" 高嶺ヒナが誕生するまで

高嶺ヒナ 撮影/田中健児



──中学時代の同級生が多くいる高校に進学したんですか?

高嶺 はい。地元の高校に進学しました。本気でいじめから逃げたければ、誰も知り合いがいないような郊外の学校に行くという選択肢もゼロじゃないかもしれないですけど、自分がやりたいことを優先した結果、その高校を選びました。

──いじめに耐えながら、自分のやりたいことを貫く原動力はなんだったんでしょうか。

高嶺 昔から反骨精神があるタイプで、他人に否定されても、自分がいいと思ってやっていることは貫こうと。そこで妥協して、やりたくもないことをやるだけで一生終わっていいはずがないと考えていました。実際、いじめられたり、親に否定されたりしても、芸術方面で成果を出すことができていたので、自分の考え方は間違ってないなと。最初は他人に認められたいと思っていましたけど、そうじゃなくて、自分が納得するものを作る。齢を重ねるごとに、そういう方向性に徐々にシフトしていきました。

──高校生になって、自身のコスプレ写真を発信するようになったそうですが、何かきっかけはあったんですか?

高嶺 小さい頃から漠然と初音ミクになりたい、みたいな気持ちがありましたし、小6あたりからAKB48が好きになって、二次元的なものや偶像的なものに惹かれるようになりました。ゴスロリやロリータが好きなのも、お人形みたいになりたいという欲求も、全て繋がっていますし、いじめられている今の状況を打破したいという気持ちが、「何者かになりたい」という思いになっていったのかなと思います。

──自分がアイドルになりたいとは考えなかったんですか?

高嶺 自分自身がアイドルを目指そうとは一切思わなかったですけど、アイドル衣装のプロデュースなどに関わりたいという気持ちはありました。

AUTHOR

猪口 貴裕


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