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UPDATE|2022/08/20

壮絶ないじめと親からの否定…"令和のバズ女王" 高嶺ヒナが誕生するまで

高嶺ヒナ 撮影/田中健児



──実際、高嶺さんは現在アイドルの衣装プロデュースもやっていますし、「自分が納得するものを作る」という面でも結果を残していますし、モデルとしても活躍しています。学生時代に漠然と思い描いていたものが、1つひとつ実現していますね。

高嶺 まさに今の現状が答え合わせみたいな感覚です。

──コスプレ写真を投稿するようになって、初めてバズったのはいつ頃ですか?

高嶺 高2で本格的にSNSを始めて、高3になる前の春休みに黒ロリータの写真でバズりました。

──バズりたい気持ちはあったんですか?

高嶺 その時はフォロワー数も少なかったので、誰にも見られないよりかは、見られたほうがいいぐらいの気持ちでした。まあ当時は、もうちょっと今よりも承認欲求があった気がします。抑圧されていたのもあるし、今よりも苦しかったし、他人に認められない、他人から愛されないとか、全体的な愛情不足みたいものは絶対に感じていたはずなんです。そういう承認欲求を満たすには、バズって注目される、数字で認められるというのが大切だったと思います。

──フォロワーが一気に増えたきっかけは?

高嶺 大学1年生の頭ぐらいに「清楚系×ピアス」というテーマの写真で爆発して、そこからあれよあれよという間に万フォロワーになって、そこからは雪だるま式に増えていきました。当時の写真は技術やメイクなど、いろいろ追いついていない部分が多くて。以前は恥ずかしくて見るのも嫌だったんですけど、今は我ながら微笑ましいなと思える余裕もできました(笑)。

──SNSで発信する上で、自分なりのルールはありますか?

高嶺 コンプライアンスというか、不謹慎なものには気を遣って発信しています。私の写真はタバコを吸ってたり、目つきが悪かったり、治安の悪いイメージもあると思うんです。その中でも、ある程度は自分の中で線引きがあって。人を蹴落とすとか、人を不幸にするような表現はやらないようにしています。ただ、人によって価値観も違うので、私の意図とは全然別のベクトルから攻撃されることもあって。100%回避するのは無理なんですけど、自分なりの配慮はしようと意識しています。

【後編はこちら】令和のバズ女王が作り上げる"偶像"高嶺ヒナ「ポジティブなレタッチを推奨していきたい」

▽高嶺ヒナ
人形のような完全無欠のビジュアルとコスプレへのストイックな姿勢、芯の通ったメッセージなどで若者から支持を集める「令和のバズ女王」。モデルやコスプレ活動だけでなく、人気アイドルグループの衣装デザインや自身のアパレルブランドを展開するなど多才を発揮している。1stフォトブック『Lalka 〜偶像少女〜 HINA TAKANE PHOTOBOOK』(扶桑社)が絶賛発売中。ASETIAの公式サイトではイベント限定特典のフォトブックが数量限定で販売中。
https://asetia.stores.jp
AUTHOR

猪口 貴裕


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