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UPDATE|2022/08/20

令和のバズ女王が作り上げる"偶像"高嶺ヒナ「ポジティブなレタッチを推奨していきたい」

高嶺ヒナ 撮影/田中健児



──ネットの悪意ある声は気にするほうですか?

高嶺 そういう書き込みを見なくなりましたし、気にしなくなりました。以前は多少、気にしていましたけど、目立つことをやっている分、いろんなことを言われるのはしょうがないですからね。殺害予告なんかは法的な話になりますけど、「ブス」みたいな意見は人それぞれの価値観だから、私がどうこう言っても、その人の価値観を変えることはできないし、逆にその人の価値観を否定する気もないし。お互いが共存する必要もないし、一生会わないだろうし、言わせておけばいいやぐらいに思っています。

──このフォトブックに収められた高嶺さんの文章を読んで、高嶺さんのように現在進行形でいじめられている子や、生きづらいと感じている子たちは勇気づけられるだろうなと感じました。

高嶺 何か支えがあると、それだけで生きやすいなと感じます。私自身も昔、アニメやらアイドルやらの偶像に救われて、心の支えにして生きてきた人間なので、そんな私が支えになれることは光栄なことですね。いじめられていた時の自分からしたら、考えられなかった未来で、そう思うと感慨深いです。

──高嶺さんはレタッチも全て自分で行っているそうですが、いつ頃から本格的に始めたんですか?

高嶺 Photoshop自体を使いだしたのは2021年なので最近です。ちょうど「うっせぇわ」(Ado)のMVに登場するキャラクターコスプレをしてバズったあたりからです。それまでは修正も携帯でやっていたんです。ツイッターに上げるぐらいのクオリティだったら、そこまで高画質の必要もないですからね。でも写真の仕事を受けるようなってから、ちゃんとPhotoshopでレタッチして、高画質の写真を先方に返さないと申し訳ないなと思い始めたんです。他人にあれやこれや分かりやすく指示を出すよりも、自分で技術を身につけたほうが確実に早いというのもありました。

AUTHOR

猪口 貴裕


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