強烈なキャラクターと独特な世界観でSNSを中心に人気を集める"令和のバズ女王"高嶺ヒナ。二次元の存在のように思える彼女だが、1stフォトブック『Lalka 〜偶像少女〜』(扶桑社)を発売するほか、2021年にはNHKにTV出演も果たす。圧倒的なビジュアル作りはどこから生まれたのか、そのきっかけを聞いた。
(前中後編の中編)
【写真】まさに偶像…"令和のバズ女王" 高嶺ヒナの撮り下ろし写真【5点】──高嶺さんは醜形恐怖症に悩まされた時期があったそうですが、いつ頃から、その兆候はあったのでしょうか。高嶺 小学3~4年生の頃からいじめられるようになって、人との優劣を意識し始めました。周りの目を気にするようになって、それが徐々に容姿のコンプレックスに繋がっていったんです。
──小学生の頃からゴスロリ系の服を好んで独自のファッションを追求したり、少ない水彩絵の具を工夫して絵を描いたりと、表現することに向かっていったのは、そういうコンプレックスやいじめ体験も影響していますか?高嶺 そうですね。その当時は何かしら他人よりも抜きん出たいという思いが少なからずあったのかなと思います。いじめは中学生の時が一番酷くて、周りから「暗い」「オタク」「変わってる」といじめられる。いつ抜け出せるのかな……と、出口のない気分でした。でも絵で賞を獲ったり、先生に褒められたりすることで、表現に関しては自信を持つことができたので、もっと人より抜きん出れば、いじめられなくなるかなという期待もありました。
──親にいじめられていることは伝えていたんですか?高嶺 伝えてましたけど、親も自分の子どもがいじめられているのが恥ずかしかったみたいで、「お前が悪いみたい」な感じで言われることもありました。本当に理不尽ないじめに遭った時は、学校に電話してくれることもありましたけどね。
──いじめは何歳まで続いたんでしょうか?高嶺 高校の頭ぐらいまでです。さすがに高校生になると表立っていじめられることはなかったですけど、通りすがりに靴を踏まれたり、ひどい言葉を言われたりはありました。でも、中学時代に比べると、たいしたことはなかったです。