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UPDATE|2022/10/29

菊池桃子、中森明菜、中山美穂、工藤静香…2022年は80年代アイドル歌手、本格再始動元年か

中森明菜の全アルバム復刻シリーズ第3弾として12月21日に発売される『ANNIVERSARY FROM NEW YORK AND NASSAU AKINA NAKAMORI 6TH ALBUM』


ここで、1人の韓国人プロデューサーにも注目しておきたい。DJでもある彼の名は、Night Tempo。この夏はフジロックに出演し、来日ツアーも行うなど、日本の音楽ファンからも絶大な支持を集めている。そんな彼のツアーのタイトルは「ザ・昭和グルーヴ・ツアー 2022」。ジャパニーズ・シティポップ・ブームの火付け役の1人としても知られる彼らしいタイトルだ。Night Tempoは、菊池桃子、中山美穂、工藤静香らの楽曲のリミックスも手掛けているので、彼を入り口にして、往年のアイドルソングを聴くようになった音楽ファンも少なくないようだ。

ここまでは、80年代にデビューしたアイドルをピックアップしてきたが、最後に、90年代前半にブレイクした2人のアイドルも紹介したい。宍戸留美と元CoCoの宮前真樹だ。 「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・シ・ド・ル・ミ」のキャッチフレーズでデビューした宍戸は、正統派アイドルというよりも、個性派アイドルとして人気を博した。現在は声優として活躍中で、女子から圧倒的な人気を誇るアニメ「おジャ魔女どれみ」のおんぷちゃん役としても有名だ。

同作品の主題歌「おジャ魔女カーニバル」(MAHO堂)は、アニソンのキラーチューンとして、カラオケでも大人気。たびたび、テレビやラジオのアニソン特集でも紹介され、歌番組の大型特番などで、宍戸がMAHO堂の一員として、パフォーマンスを披露することも増えてきた。さらに、再注目の大きなキッカケとなったのは、先日のバラエティ番組「しゃべくり007」への出演だろう。当時と変わらぬ愛くるしい笑顔で、かつてのファンのみならず、番組出演者、視聴者を魅了した。

そして、もう1人は宮前真樹。宮前は、三浦理恵子や永作博美が在籍した乙女塾出身で、三浦らと5人組アイドルグループCoCoとしてデビューを果たした。グループ解散後、2004年に芸能活動を休業し、現在は料理研究家として活動しているが、先日、50歳を迎える来年1月に、約30年ぶりにCDをリリースし、ライブを開催することを発表している。「はんぶん不思議」などCoCoの名曲を再び生で聴くことが出来るのか?期待は高まるばかりだ。

X世代の男性の皆さん、今日ご紹介したのは、アイドル全盛期に活躍した女性アイドルの今の姿。来年以降の動きが気になるアイドルも多い。もしかしたら、あなたが熱狂したあのアイドル歌手も「大人アイドル」として再活動をしているかも知れない。是非、かつて好きだったアイドル達の近況を追ってみて欲しい。第3第4の青春を取り戻せるかも知れないし、もしかしたら、当時のアイドルソングが世代を超えて、Y世代の職場の同僚やZ世代の息子や娘との会話のキッカケにもなるかも知れない。

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AUTHOR

南 喜一


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