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UPDATE|2022/11/05

EXITりんたろー。が明かす容姿いじりからの脱却「誰かが傷つくかもしれない打席は選ばない」

りんたろー。 撮影/松山勇樹



時代の寵児と呼ばれることも多いEXIT。今の自分は過去、想像もしていなかった場所にいると笑う。

「美容メディアで連載して、それが本になるなんて思ってもなかったし、そういう夢みたいなことが実現していることに驚きもありますけど、その分責任感も増えたなと思いますね。説得力も勝手に備わってきちゃったし、何かを発信するときにいろいろ考えるようになりました」

10年後の自分は?と未来予想図を尋ねると「46歳ですよね。難しいな……」と悩みつつも「美容に特化したキレイなヒロミさんですかね(笑)」と答えてくれた。

「美容も追求しつつ、趣味も楽しんでお笑いもちゃんとやる。それまでにはM-1も獲りたいし、やりたいこといっぱいあって困っちゃいますね!」

本書は、そんなりんたろー。がありのまま自分を認められるようになるまでの過程をまとめた一冊。昨今、セルフラブやボディポジティブといった言葉も盛んに聞くようになったが、それに対してりんたろー。は「無理やり愛する必要はないですよね」とも語る。

「すごくポジティブでハッピーな言葉だし、その考え方もすてきだと思うんですけど、必ずしもそれができる人間ばかりじゃないのかなと。自分もそうだったんですけど、『前向きになろうよ!』みたいな感じがハードルになって苦しくなる人もいるだろうし、嫌いな自分をそのまま愛するなんて難しいじゃないですか。だから、愛するというよりも現状を受け入れることが大切なのかなと。『自分なんて』と思って減点するんじゃなくて、加点していく感じになるといいですよね。僕はいろんな経験を積んでいくなかで肯定できるようになった人間なので、それも一つのやり方だと、この本を通して提示したいです。同じように悩んでいる人の背中を押せる一冊になったらうれしいです」

(取材・文/吉田光枝)

▽『自分を大切にする練習 コンプレックスだらけだった僕が変われたすべてのこと』
著者:りんたろー。
価格:1650円(税込)
発売日:2022年11月11日(金)
発行:講談社
自身の内面と向き合い続けた道程を赤裸々に書き下ろした自伝エッセイとともに、「美容は心を鍛えるための最強のツールだ」と語る著者が美容初心者に贈るセルフケア32のアイデアを収録。1日でも長く漫才師として活躍したい、と考えるひとりの芸人が紡ぐ「心を鍛える物語」。

【あわせて読む】EXITのりんたろー。が自伝を書いた理由「ずっと隠してきたコンプレックスすらも認められる自分になった」

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