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UPDATE|2023/01/29

冬ドラマをより面白く観る“3つの鍵”木村昴ら声優の躍進、ネット漫画原作、挑戦的な主題歌

『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ)

2022年10月クールのドラマで、特に人気だったのが『silent』と『エルピス-希望、あるいは災い-』。久しぶりに民放の連続ドラマにがっつりハマったという人も多かったようだ。では、2023年も2月に突入するが、1月クールのドラマはどうだろうか?第1話から見始めたものの、脱落してしまった作品も有れば、一方、ネットでの評判や友人・同僚からの口コミで、途中参戦した作品も有るかも知れない。今回は、3つのキーワードを元に、今期のドラマに注目してみよう。

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まず、最初のキーワードは「声優の躍進」。『DEATH NOTE』の主人公・夜神月役をはじめ、『機動戦士ガンダム00』、『文豪ストレイドッグス』、『ハイキュー!!』など多くの人気アニメに出演して来た声優・宮野真守が、現在、フジテレビの月9ドラマ『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』に出演中だ。

しかも、北川景子が演じる主人公の親友役という重要なポジション。宮野は昨年、『DCU』、『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』、『君の花になる』という3作品に出演。2020年には、あの『半沢直樹』にも出演していた。そもそも、最近の人気声優の多くは、アーティスト活動もしており、ライブはもちろん、ミュージカル等、人前でのパフォーマンスを普通に行っているので、テレビドラマに進出して来ても何ら不思議ではない。もっと早く、もっと多くの声優が進出して来ても良かったのではないか?と思うほどだ。

もう1人、ベテラン声優で言うと、津田健次郎も最近よくドラマで見かけるようになった。津田は『テニスの王子様』や『僕のヒーローアカデミア』、『呪術廻戦』といった多くの人気アニメに出演して来たが、俳優としても、最近では『最愛』や『オールドルーキー』、『クロサギ』などに出演。そして、今期は、日本テレビ『リバーサルオーケストラ』に出演中だ。もはや、名バイプレイヤーか?といった存在感を醸し出している。あまりアニメや声優に詳しくない視聴者は、「この俳優、最近よく見るようになったな…」と思っているかも知れない。

そして、もう1人。『ドラえもん』のジャイアン役や『ヒプノシスマイク』の山田一郎役、最近では映画『THE FIRST SLAM DUNK』で桜木花道役を演じた木村昴にも注目したい。木村は、俳優でもなかなか前例が無いと思われる2期連続での大河ドラマへの出演を果たしている。前作『鎌倉殿の13人』では、以仁王役を演じ、今回の『どうする家康』では、渡辺守綱役を演じているのでこれからの活躍が楽しみだ。

今回紹介した3人は本業が声優であるゆえ、ドラマ内でもセリフ一言の表現で、視聴者を惹きつける。さらに、木村は、彫りが深い端正な顔立ちなので、大河ドラマでは、そのビジュアルでも存在感を示していけそうだ。芸人が当たり前のように俳優としてドラマに出演するようになって久しいが、今後、声優陣が進出してくるとドラマがますます面白くなるに違いない。ちなみに、宮野は日本テレビ『ぐるナイ』の人気企画「ゴチ」へのレギュラー出演が決定。木村はPrime Videoで配信される令和版『風雲!たけし城』への出演が決定しており、2人は今年、バラエティ番組でも、お茶の間に浸透していくことだろう。

AUTHOR

南 喜一


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