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UPDATE|2023/02/11

牧野アンナ、沖縄アクターズスクール再始動の裏側「三浦大知やISSAから言われた言葉で決断」

牧野アンナ 撮影/荻原大志



──もともとは継承する気はなかったと?

牧野 今の芸能界を考えるともう、どこかのダンススクールに入ってレッスンを積んでデビューをする――という時代ではないじゃないですか。以前のようにCDも売れませんし、YouTubeやTikTokで自分から発信ができる時代になりましたしね。そんな時代にスクールをやっても勝てないですから、まったく継承する気はありませんでした。

でも、「大復活祭」を客観的に観て、心を揺さぶられたんです。20年ぶりに集まったにもかかわらず、B.B.WAVESの元生徒たちは素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。沖縄という小さな島に、こんなに才能豊かな子たちがいたんだと改めて感動したんですよ。アクターズってすごいことをしていたんだなと感じていたところに、大知たちから「続けてほしい」と頼まれたので決断できましたね。

とはいっても、当時のように私が最前線に立って指導していくというのは無理があるので、生徒だけでなくインストラクターの育成もきちんとしていくつもりです。

──新たに始まる沖縄アクターズスクールでは、どういう生徒を育てたいですか?

牧野 積み重ねた芸を売りにして、世の中に認められる存在を育てたいです。そうすることで長く活動ができますから。たった1回のスキャンダルで積み重ねてきたことが失われてしまうことがないように、才能を大事に育てていきたいです。

今、歌って踊りたい子たち――特に女の子は、韓国のオーディションを受けることが増えていますよね。その要因として、アクターズスクールが休んでいる間に日本の受け皿がどんどんなくなってしまったことがあると思っています。

でも、アクターズスクールから新たに成功例を出して、国内にみんなが憧れるグループができれば、才能のある子たちがまた発信地・沖縄に集まってくるはずです。アジアが世界に通用することはBTSが証明してくれましたから、日本だってやればできると思っています。世界中から「あそこでレッスンを受けたい」と思ってもらえる場所にしたい。もっと言うのなら、将来的に沖縄にエンタメタウンを作るのが目標ですね。

CREDIT

取材・文/犬飼華 撮影/荻原大志


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