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UPDATE|2023/02/12

18年ぶりの主演・窪塚洋介が語る「転落後、俺をめちゃくちゃ立ち直らせてくれた」憧れの人物

撮影/山田健史

俳優でありながら、レゲエDeeJay“卍LINE”としての音楽活動からカメラマン、監督業や執筆業まで幅広く活躍する窪塚洋介が、2月10日公開の映画『Sin Clock』で長編の邦画としては18年ぶりの単独主演を務める。本作にかける思いや、作品選びで大切にしていること、2004年に世間を驚かせた転落事故当時の心境から、その後に訪れた運命的な出会いまで、たっぷりと語ってくれた。

【写真】18年ぶりに主演を務める窪塚洋介の撮り下ろしカット【7点】

『Sin Clock』は、監督・脚本を手掛けた新鋭・牧賢治の商業映画デビュー作。人生のどん底に陥った主人公・高木シンジが、不思議な偶然の一致“シンクロニシティ”に翻弄され、一発逆転の絵画強奪計画を画策するという物語だ。

「『18年ぶりの邦画長編単独主演か』という意識は全くなかった」と語る彼が本作への出演を決めたのは、牧監督の存在を知らずにまっさらな状態で読んだ脚本を「すごく面白かった。月並みな言い方ですが、シンクロニシティというテーマと大どんでん返しの展開にすごく惹かれた」と感じたから。

「ドキュメンタリーと言うと大袈裟だけど、リアリティを持って描ければ、今までになかったようなものができるんじゃないかなと思って『昔の日本のドラマみたいな作り方をしないのであれば面白くなりそう』と返事しました。そうしたら牧くんも『もちろんです』って。それで出演することになりました」。

気が付けば18年。単独主演作にこれだけの期間が空いたのは、それなりのこだわりがあったからかと尋ねると、「出演する作品を選ぶ基準とこだわりはあるけど、主演じゃなきゃやらないとか、脇だからやるという感覚でもない」と答える。

「単純に、自分に振られている役が面白いかどうかが一番大事。その結果、18年経っていたというだけで、行き当たりばったりですね(笑)。20代前半くらいの頃は、『こういう役をやったから次はこういう役をやりたい』というように、今度は真面目な役、次は悪そうな役というような振り方をしていた気がします。でも今となっては本当に直感。その役が面白いか、作品が面白いかというのを純粋に捉えるようにしています」。

AUTHOR

山田 健史


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