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UPDATE|2023/02/21

アプガ(プロレス)渡辺未詩の原点を元週刊プロレス記者が深堀り「アイドルを目指していたはずが」

(C)東京女子プロレス

アップアップガールズ(プロレス)というユニットをご存知だろうか? ちょっとでもアイドルに興味がある方なら、すぐにピンとくるだろう。そう、アップアップガールズ(仮)やアップアップガールズ(2)の姉妹グループで、所属事務所も同じなのだ。ただ、普通のアイドルとはちょっと違って、彼女たちはその名の通り、アイドル活動だけではなく、プロレスラーとしてリングにも上がっているのだ。今回、アップアップガールズ(プロレス)所属、インターナショナル・プリンセス王座の渡辺未詩を、元『週刊プロレス』の小島和宏記者が直撃。アイドル兼レスラー人生について、話を聞いた(3回連載の1回目)。

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アイドルとプロレスの融合はいまにはじまった話ではない。昭和の時代には人気女子プロレスラーが歌手デビューしてヒットチャートを賑わせるのが定番だったし、平成になると“かわいすぎる女子プロレスラー”が続々、誕生し、写真集がバカ売れした。近年では元アイドルからプロレスラーに転身するケースが急増中。アイドルとしてはセンターを張れなかったけど、チャンピオンとしてリングのど真ん中に立っているプロレスラーの存在はひとりやふたりではない。

ただアップアップガールズ(プロレス)は根本的に違う。最初からプロレスとアイドルを両立したい人材をオーディションで募り、ゼロから育成していくという前代未聞のプロジェクト。東京女子プロレスでのデビューも確約されており、2017年、発足時の煽り文句は「アイドルとして武道館コンサート、プロレスラーとして武道館のメインイベント」。そのオーディションに参加したのが、現在、インターナショナル・プリンセス王座のベルトを腰に巻く渡辺未詩だった。

「ちょうど高3の夏で進路を決めなくてはいけなかったんですけど、とにかくアイドルになりたくて応募しました。あくまでもアイドルになりたいだけで、プロレスにはまったく興味はありませんでした。ただ、私、ももクロ(ももいろクローバーZ)さんが大好きで、ももクロさんってよくプロレスと関わっていたじゃないですか(コンサートに武藤敬司や天龍源一郎が登場)。だから、ももクロさんがこんなにもこだわっているってことは、きっとアイドルとプロレスって近しいものがあるんだろうなって。それでプロレスに対する不安感はグッと軽くなりましたね」

オーディションに合格した4名でアップアップガールズ(プロレス)は始動。当初はプロレスとアイドルの練習は同等におこなわれる予定だったが、プロレスは基礎が大事、ということになりプロレスの練習が週3、アイドルのレッスンは週1に。さらに週2回のジムワークも追加され、気がついたら、ほとんどの時間がプロレスに費やされるようになっていた。

AUTHOR

小島 和宏


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