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UPDATE|2023/02/25

『silent』『First Love 初恋』『ブラッシュアップライフ』女優・夏帆が重宝される理由

夏帆写真集『おとととい』(SDP)

安藤サクラ主演のドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)に出演中の夏帆。このドラマで、主人公・近藤麻美の親友役を演じる彼女の演技が再注目されている。2022年に放送されたドラマ『silent』(フジテレビ系)、Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』、そして本作と、話題作への出演が相次ぐ彼女が重宝される理由を探っていきたい。

【関連写真】ドラマ『silent』での演技も話題になった夏帆

『ブラッシュアップライフ』は、地元の市役所で働く33歳独身女性・近藤麻美(安藤サクラ)が、人生をゼロから何度もやり直していくタイムリープヒューマンコメディー。脚本をバカリズムが手がけ、俳優陣も豪華な顔ぶれが並ぶ。

第1〜4話は、民放公式見逃し配信サービス「TVer」での再生数が累計1,000万再生を突破(1月31日時点)。現在TVerで観られるのは第1〜3話と最新話のみだが、現在も放送後はSNSが盛り上がり、考察が飛び交うほど。2月19日放送の第7話では、すでに人生4周目の麻美。ラストでは、生まれ変わった人生で仲良くなった同級生の宇野真里(水川あさみ)に「何周目?人生」と質問され、タイムリープを見抜かれる――。

本作は、主人公の麻美、幼なじみで親友の“なっち”こと門倉夏希(夏帆)、“みーぽん”こと米川美穂(木南晴夏)をはじめ、豪華な俳優陣による掛け合いも楽しみの一つ。演技力に長けた俳優ばかりだからか、会話のテンポの良さには目を見張るものがある。主人公の親友役を演じる夏帆は『架空OL日記』にも出演しており、バカリズム脚本の作品への参加は3度目だ。

本作では自然体な演技が好評の夏帆。彼女がブレイクしたのは、11代目リハウスガールに抜擢された2004年のこと。当時13歳、あどけなさがありつつも抜群の透明感を誇っていた彼女は、以降、演技派女優へと着実にステップアップし続けている。

2007年に公開された『天然コケッコー』では、映画初主演を務めた。くらもちふさこ原作のコミックを実写映画化したこの作品で、夏帆は第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。それから10年以上の時を経て、2020年に公開された『Red』では、主人公・塔子がもつ複雑な心境の変化を表情で表現し、禁断の恋に溺れていく艶のある演技を魅せている。それまでの清純派イメージから一転するセンセーショナルな役ながら、彼女の魅力がしっかりと活かされた作品だ。

近年は話題のドラマへの出演が相次いでいる。2022年に放送された『silent』では、生まれつきのろう者・桃野奈々を演じた。難しい役であったにもかかわらず、手話はもちろん、手話と連動して変わっていく表情に目を奪われた視聴者も多いだろう。奈々の手話には勢いがあり、おしゃべりな女性であることまで伝わるほどだった。

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