FOLLOW US

UPDATE|2023/04/25

ドラマ『ブラッシュアップライフ』脚本大絶賛、芸人が羨望するバカリズムという才能

『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)

今年1月期に放送された日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』。人生をゼロから何度もやり直すというタイムリープものでありながら、地元の友達との友情を描いたヒューマンコメディーとして多くの共感を得て、最終回の放送中には、日本&世界トレンド1位を獲得。TVerでのお気に入り登録者数も100万人を超えるヒットドラマとなった。

【関連写真】異色の師弟対談、バカリズムと朝日奈央

個性的なキャストはもちろんのこと、何気ない会話の面白さ、音楽の使い方や選曲、壮大かつ秀逸な伏線回収などが話題となったほか、伊集院光や佐久間宣行、岡崎体育ら多くの著名人がTwitterやラジオ番組等でも絶賛。そんなドラマの脚本を手掛けたのが、芸人バカリズム=升野英知だ。既に何年も前から、業界関係者や芸人誰もが認める存在ではあったが、このドラマで改めて、その才能を思い知らされた人も多かったに違いない。

芸人からの評価として、最近とても印象的だったのは、佐久間宣行のYouTubeチャンネルでの企画「チュートリアルが嫉妬した芸人ランキング」での徳井義実の評価だ。ランキングの2位にバカリズムの名前を挙げた徳井は「憧れも嫉妬も全部ある。バカリズムみたいな芸人になりたかった…」と評し、佐久間と共に「東西関係なく、芸人誰もが評価している」とその才能を認めた。

ちなみに、最近の若者はほとんど知らないかもしれないが、かつて、バカリズムはピン芸人ではなくコンビ芸人だった。1995年から2005年まで、升野は相方と共に「バカリズム」というコンビで活動。2000年代初頭には、非吉本の関東芸人の代表格であるバナナマンやおぎやはぎ、アルファルファ(現東京03の豊本明長と飯塚悟志によるコンビ)、劇団ひとり、エレキコミック、スピードワゴンらと共に合同コントライブなどを行っていた。今思えば、この頃、切磋琢磨していた芸人達全員がいまだに第一線で活躍しているのも凄い話である。

ピン芸人・バカリズムに転向した後、『R-1ぐらんぷり』でも活躍はしたが、4回決勝に進出するも、優勝は叶わなかった。当時は、「トツギーノ」や「地理バカ先生」といったフリップ芸が多かったので、世の中を斜め上から見ていて、ちょっと毒っ気がある、イラストの上手いピン芸人…くらいにしか見ていなかった人も多いのではないだろうか。

それが今では、ドラマの脚本を手掛け、自らも出演し、歌番組のMCを務め、CMにも引っ張りだこ。そして、ネタ番組に出れば「孤高のピン芸人」と称えられ、全芸人から嫉妬されるような存在となった。

AUTHOR

南 喜一


RECOMMENDED おすすめの記事