FOLLOW US

UPDATE|2023/05/20

この春スタートした超個性派ラジオ番組に注目、「サウナ」や「鬼滅の刃」などテーマ特化型が特徴

鬼滅ラヂヲ | アニメ「鬼滅の刃」公式サイト

新年度が始まって早1か月。テレビと違って、ラジオは番組改編期の特番編成が無く、新番組のほとんどが4月1週目からスタートしているので、そろそろ軌道に乗って来た頃だろう。番組改編と言うと、平日昼間のワイド番組や『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)、『レコメン!』(文化放送)、『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)といった夜の看板番組の新パーソナリティに注目が集まりがちだが、各局で、オリジナリティ溢れるニッチな新番組もスタートしている。今回は、この春から始まった3つの個性的な新番組に注目してみたい。

まずは、TBSラジオで毎週月曜日21時~放送中の『ザ・Podcastワールド』。様々なPodcastコンテンツを紹介するという、とてもシンプルな30分番組なのだが、ディズニーワールドのアトラクションのような感覚で番組が進んでいく。まさに「ザ・Podcastワールド」である。

各サービスで実際に配信中のPodcast番組のある1回分がそのまま途中まで流れ、興味を持った人には「この続きはPodcastで…」といった感じで案内される。言うなれば、Podcastコンテンツの番宣番組なのだが、毎回違った番組がお試しで聴けるので、今後この番組を聴き続けることで、自分の感性にピタッとハマる番組と出会える可能性は高い。ラジオは、昔から新たな音楽との出会いの機会を与えてくれるものだが、この番組では、新たなPodcastコンテンツとの出会いを与えてくれる。

ちなみに、Podcastの人気番組から、地上波のラジオ番組に進出するという成功を収めた番組もある。同じTBSラジオで、毎週日曜日23時30分から放送中の『脳盗』という番組だ。キャッチコピーは「可処分時間猫糞ラジオ」。もともと、Spotifyで独占配信され、チャート最高順位1位を獲得した人気のPodcast番組『奇奇怪怪明解事典』のパーソナリティだった、HIPHOPユニットDos MonosのTaiTanとバンドMONO NO AWAREの玉置周啓の2人が出演している。

Podcastで人気を博し、地上波ラジオに進出。さらに、スポンサーも付いた。このようにPodcastドリームを叶えた成功事例が出てくると、今後の音声コンテンツの可能性がますます広がっていきそうで楽しみである。

AUTHOR

南 喜一


RECOMMENDED おすすめの記事