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UPDATE|2023/05/22

繋がるべくして繋がった田邊教授との縁、万太郎の夢に近づいた『らんまん』第7週

連続テレビ小説『らんまん』より/NHK提供

NHKの第108作目となる連続テレビ小説『らんまん』。5月15日~5月19日に放送された第7週“ボタン編”では上京した槙野万太郎(神木隆之介)が東京大学の田邊彰久教授(要潤)と出会う様子が描かれた。“植物研究”という夢が、さらに実現されつつある中で、西村寿恵子(浜辺美波)との関係も徐々に育んでいく。

【写真】槙野万太郎(神木隆之介)ほか第7週場面カット【18点】

長屋での東京生活を始めた万太郎は家事を竹雄(志尊淳)任せにして植物に熱中。博物館で植物学者・野田基善(田辺誠一)からもらった紹介状を手に東京大学を訪れ、アメリカに留学していた経験がある田邊教授と出会う。

土佐から来たことを伝えつつ紹介状を渡すと、田邊は「(野田から)便宜を図ってやって欲しいとあるが、きみの便宜とは?」と質問。万太郎は自作の標本を見せようとするが、助教授の徳永政市(田中哲司)から“時間の無駄”と一蹴されてしまう。

また、万太郎の「博物館で1度だけ学んだ」「小学校中退」という経歴を周囲は嘲笑。その中にいた大窪昭三郎(今野浩喜)は「小学校中退のきみが珍しいと持ってきたものを、なぜ教授が見なくちゃならない」と追い打ちをかけるも、田邊は“土佐の人に恩義がある”という理由から万太郎の標本を確認してくれることになった。

田邊が英語で“地位ある者には義務がある”と続けると、万太郎は胸を張って「あなた方にも引けはとらん」と言いながら植物標本を提示。一同はその完成度の高さに驚き、田邊は「きみを歓迎する」と東京大学の植物学教室への出入りを認めた。

一方で、和菓子店「白梅堂」の西村寿恵子は叔母・みえ(宮澤エマ)から「開館予定の鹿鳴館に出入りする気はないか?」と持ちかけられていた。それは田邊からの要望であり、鹿鳴館でダンスを習う人を探しているとのことだった。寿恵子は知らない世界への興味を膨らませ始めるのだった。

そんな中、万太郎は開店一番に白梅堂に訪れて寿恵子と顔を合わせ、菓子を購入した後に「好きな植物」を寿恵子に聞く。寿恵子は「ボタン」と答え、さらに「今朝、ボタンの絵を書こうと思ったんですけど、どんなのかわからなくて」と続けた。

その場を後にした万太郎は植物学教室の田邊の部屋にあった「ボタン」を拝借し、1枚の紙に模写を始める。その様子を見た田邊は万太郎に「いつから植物画を書いている?」と問いかけ、「子どものころから」と答える万太郎。すると田辺が「土佐の人にはいつも驚かされる」と言葉をもらした。

話をよく聞くと田邊はアメリカに留学する前、ジョン万次郎(中濱万次郎)に英語を教わっていたことが明らかに。東京にくるキッカケとなった人物であると万太郎が語ると、田辺は「きみと私は繋がるべくして繋がったかもしれないな」と返した。

そして万太郎は描き終わった「ボタン」を寿恵子に渡す。寿恵子は「誘ってもらったことがあって、私でいいんならやってみたい、見たこともない世界に飛び込んでみたい」と近況を打ち明け、万太郎は「たとえどんなことでも、やってみたいことはやるべきです」「わしは応援しますき」と返答。万太郎が上京してから、少しずつ2人の距離は縮まっていくのだった。

次週の“シロツメクサ”編では助教授の徳永が万太郎の邪魔者になる様子が。万太郎がどのような形でトラブルを乗り越えていくのか、引き続き万太郎の動向から目が離せない。

【あわせて読む】『らんまん』万太郎が新天地へ、住居探し中に盗難被害で一波乱
AUTHOR

桐島 淳平


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