触れれば消えてしまいそうな儚い雰囲気と西洋人形のようなルックスで多くのファンを魅了してきた“しらい”。2013年からモデル活動をはじめ、アイドル、タレントと10年間も芸能活動を行っている。沢山の人を惹きつけ、常に発信し続けている彼女は一体何者なのか? 本人に過去を振り返ってもらうとともに、その魅力を紐解いていく。
【写真】cherish your bubbleのメンバーとして活動中のしらい 撮り下ろし写真【5点】「モデルデビューのきっかけは当時仲良かった人に誘われて参加した『ウィンクキラー』という写真企画。そのときはまだ高校2年生でした」
写真家の中島圭一郎が始めた美少女のウインク写真を集めた写真企画『ウィンクキラー』。当時、同じ企画に参加していたモデルらはしらいを見て「とんでもなく可愛い女の子が来た」と思ってしまうほどだったという。
「撮影は楽しかったです。学生時代、友達が少なくて、なかなか教室に入れずいつも保健室にいたので、そのフラストレーションを発散するかのようでした。ちなみに、当時は『保健室で会えるアイドル』を名乗っていて、自撮り写真をSNSにアップし続けていたんです。私みたいに保健室通いの子の偶像になりたいと思っていました」
内気だったという彼女だが、『保健室で会えるアイドル』として、SNSで自分を発信し続けていた。その原動力は一体なんだったのか。
「私、すごくナルシストなんです。自分が可愛いと信じて疑わない(笑)。だからこそ、自分をもっと見てほしいとSNSで発信していたんだと思います」
SNSがきっかけでモデルとして着々と知名度を上げてきたしらい。2014年には“呪”をコンセプトにしたアイドルグループ「じゅじゅ」のメンバーとして活動を始める。
「お話をいただいたときはすごくびっくりしました。最初は『ウインクキラー』出演モデルたちでバンドを作ろうという話だったので。そのつもりで話を聞きにいったら、いつの間にかアイドルに変わっていて(笑)。でも、高校卒業後の進路が何も決まっていなかったこともあって、挑戦してみることにしました。ただ、私、それまでアイドル文化を全く知らなくて、物販で特典会があるということに衝撃を受けてしまって……。人見知りなので、ファンの皆さんともうまく話せず、デビューライブ後には大泣きしました」