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UPDATE|2023/07/05

お笑いコンビの解散ラッシュが止まらない…「賞レース時代」が巻き起こした業界の異変

写真はイメージです(画像提供:ピクスタ)


一方、YouTubeなどの新メディアへの対応も解散の理由として見逃せない。カジサックや「オリエンタルラジオ」の中田敦彦といったYouTubeで成功した芸人が現れてからというもの、続くように多くの芸人が自身のチャンネルを持つ機会が増えている。

テレビのバラエティでは大画面を埋めるために多くの芸人がひな壇に座り、全員でリアクションを取る「集団戦」型の番組フォーマットが多いが、YouTubeなどは予算都合やスマホの画面サイズなどの理由から、より少人数、個人の活動にフォーカスした企画が好まれやすい。

そうした「個人戦」型の新興メディアをみるファンが増加する中、「わざわざコンビという枠組みで活動を縛ることはない」と方針を転換する芸人も増えているようだ。

いずれにせよ、「解散ラッシュ=“再起”への足掛かり」とする考えは意外と濃厚といえるかもしれない。

一つ一つの解散はファンにとっては悲しいニュースかもしれないが、その中には必ず次のステージへと向かう挑戦の姿がある。解散ラッシュを悲劇とばかり捉えず、新時代のお笑い業界の未来に期待することにしよう。

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