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UPDATE|2023/04/08

おかもとまり、“広末涼子ものまね”芸人時代を振り返る「笑いがとれないのに芸人という肩書は重荷だった」

おかもとまり 撮影/田中健児

広末涼子のものまねで人気を博し“かわいすぎる女芸人”として活躍した、おかもとまり。先日ABEMAの恋愛バラエティ番組に出演し、今も変わらず“かわいすぎる”姿を見せ、話題を呼んだ。彼女は2018年にものまねタレント活動を実質上引退し、現在は映像制作を軸とした様々な活動を展開中だ。華々しいデビューの裏側から、結婚・出産、大切な人との別れ、そして現在の仕事を始めるに至った経緯について、真摯に語ってもらった。

【写真】元“かわいすぎる女芸人”、おかもとまりの撮りおろしカット【12点】

「今の肩書きは……一言で表すと、『クリエイター』なのですが、本当に色々なことをしているので、何かいい表現がないかなあ。あったらぜひ教えていただきたいですよ(笑)」

現在の仕事について問うと、おかもとはニコリと笑みを浮かべこう答えた。19歳でとんねるずの番組内の企画で広末涼子のモノマネを披露し、「かわいすぎる女芸人」として世間に強い印象を残した彼女は現在、映像制作、映画/アニメの原作・原案を中心に、講演活動と幅広い活動を展開中。ものまねタレント業は2018年に実質的に引退している。

その彼女が今年2月9日に久々の本格的バラエティに出演。すると、あの”かわいすぎる“姿は、今も変わらないと話題を呼んだ。

「16歳の頃からお知り合いの方が番組ディレクターさんだったので、安心できるなあと思って出演しました。以前テレビでのお仕事をいただいていたときは『みんなに好かれたい』と見え方を何よりも大切にしていたんですけど、今回の久々の出演では『もう見え方は関係ない!私らしくいることが大切』と、肩の力を抜いて挑めました」

テレビへの露出はたびたびあるが、今の仕事と生活から離れることは一切考えていない。

「今はありがたいことに、昔以上に忙しい日々を過ごしています。自分の時間がなくても息子との時間があれば幸せ。この幸せは、きっとタレントを続けていたら感じることもなかったと思います」

幼少期絵を描くこと、化粧品のデザインを考えること、と何かをクリエイトすることが好きな少女だったおかもと。家族も仲睦まじく、平穏な毎日。その彼女が夢見ていた未来は、暖かでささやかなものだ。

「一番の夢は、『温かい家庭を築くこと』でした。柔らかい空気に包まれるのが子どもの頃から好きだったんです」

お転婆ではありながら周囲に迷惑をかけることはなかったという、派手とは程遠い真面目な少女が芸能界への門を叩くキッカケを作ったのは、ある一冊の本との出会いであった。

「太田光代社長の本を読んで、なんとステキな方だろう!と感銘を受けたんです。光代さんは自分のコメディー女優という夢を休み、パートナーの太田光さん、爆笑問題さんを支えるためにゼロから会社を作り売り込んでいかれた。自分以上に、自分が大切だと思ったことのために命を懸ける精神が、本当に輝いて映ったんです」

CREDIT

取材・文/田口俊輔 撮影/田中健児


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