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UPDATE|2023/06/28

風向きが変わるMCUの今後、馴染みのないヒーローから日本人好みのアベンジャーズへ

トム・ホランド主演の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ビジュアル/「ソニー・ピクチャーズ映画」公式Twitter(@SonyPicsEiga)より

日本でも爆発的な人気を誇る「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」作品。ただ同シリーズは、2019年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』、あるいは2022年公開の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で一区切りついてしまった印象が強い。映画ファンでも、“それ以降”を追っていない人は多いのではないだろうか。しかし実は、これからの「アベンジャーズ」こそ日本人にとって馴染み深いものになる可能性が高いのだ。

【関連写真】新たなアベンジャーズへ続く物語『アントマン&ワスプ:クアントマニア』場面写真

大前提として同シリーズには、「フェーズ」と呼ばれる区切りがある。フェーズ1から3までを「インフィニティ・サーガ」、フェーズ4から6を「マルチバース・サーガ」と呼び、例えばキャプテン・アメリカやアイアンマンはフェーズ1、アリほどの小ささになって戦うアントマンはフェーズ2、ブラックパンサーはフェーズ3と、MCUに代表されるヒーローのほとんどがフェーズ3までに登場していた。ちなみに現在は、フェーズ5が展開されている。

つまりこれまでの流れを踏まえると、2026年公開予定の『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ』、2027年公開予定の『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』には、フェーズ4から登場してきたヒーローたちが集結することになりそうだ。

そこで今後「アベンジャーズ」に参戦予定のヒーローとして、ヴァンパイア・ハンターのブレイドや、“無責任ヒーロー”として知られているデッドプール、そしてファンタスティック・フォーに注目していきたい。

まずブレイドは、1999年に公開された映画『ブレイド』に登場するヒーロー。同映画は当時としては珍しい現代的な吸血鬼の描写や激しいアクションが人気を博し、日本でも『ブレイド3』まで公開されていた。

同じくデッドプールも、MCU入りが決まる前から映画ファンを虜にしていたヒーロー。2024年には『デッドプール3』の公開が予定されている。彼も極めて異色のヒーローなので、「アベンジャーズ」に参戦した際には斬新な視点から作品を盛り上げてくれるだろう。

またファンタスティック・フォーは、過去に何度も映画が作られてきた人気ヒーロー。キャプテン・アメリカと並び、60年の歴史を持つ古参のヒーローである彼らが満を持してMCUに参戦予定となっているのだ。

実のところ2012年に公開された第一作目の映画『アベンジャーズ』は、日本人に馴染みのないヒーローばかりだったという意見もあった。風向きが変わったのは、スパイダーマンの参戦が決定した頃ではないだろうか。それを考えると、むしろ今後のMCUの方が日本人好みなのかもしれない。


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