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UPDATE|2023/07/07

「グラビアを自分の居場所にしたい」沢口愛華が振り返る苦悩と成長の日々

沢口愛華 撮影/河野優太


グラビアアイドルとして多忙を極める日々。はたから見ると順調そのものだったが、知らぬ間に心と体は疲弊していた。

「グラビアを始めた頃は自由奔放で、ちゃらんぽらんしていました(笑)。スタッフさんも一緒に『ウエーイ!』と乗ってくれるし、現場も楽しかったんです。でも高校2年生の頃、仕事が忙しくて自分の時間がなくなり、親ともぶつかることが増えました。思春期というのもありましたし、子供から大人に変わる時期で、ちゃんと自分の意見も持てるようになって、いろんなものと衝突して。それに疲れてしまって、話すことが億劫になっちゃったというか、自分の殻に閉じこもってしまったんですよね。誰にも分かってもらえないんだという感覚になってしまって、撮影現場でもしゃべることをやめてしまったんです」

自分の殻に閉じこもる時期は長く続いたが、二十歳目前になって心境の変化が訪れた。

「二十歳目前になって、やっと自由になれたというか。早くからお仕事を始めたから、周りの子と話が合わなくなって、それが辛くもあったんです。でも二十歳って、みんな大人という段階に上げられて一社会人として同じ立場になる。いろんな局面で大人として扱われることが多くなって、そういうのが安心する材料になったんですよね。

やっと自分が身も心も大人側に行けたのがうれしかったんです。二十歳になって、私がグラビアを始めた頃から見てくださっている編集の方々と飲みに行ったんですけど、そのときに『昔の沢口はめちゃくちゃしゃべったのに、いつの間にかしゃべらなくなった。でも最近、またしゃべるようになってうれしい』と言われて。そんな風に思っていたんだって、ちょっと泣きそうになりました」

【あわせて読む】"令和のグラビアクイーン" 沢口愛華「向いてないかもと諦めかけていた」女優の道

▽『札束と温泉』
2023年6月30日(金)より、シネマート新宿、他にて全国順次公開

沢口愛華 小浜桃奈 糸瀬七葉 大熊杏優 佐藤京 星れいら 錦織聡/小越勇輝
一宮ゆい 工藤みか 村崎ゆうな 水野まゆ

監督・脚本:川上亮
AUTHOR

猪口 貴裕

CREDIT

ヘアメイク:今関梨華(Linx) スタイリスト:Maki Maruko


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