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UPDATE|2023/07/12

アイドルとプロレスの二刀流・アプガ(プロレス)鈴木志乃「25歳、年齢を気にしていたのは自分だけ」

アップアップガールズ(プロレス) 鈴木志乃



「悔しかったです。バックステージでも、ずっと泣いていたんですけど、それは悔しさだけではなくって。あの日、私のイメージカラーである緑のペンライトが本当にたくさん揺れていて、あぁ、あのペンライトこそが私の居場所なんだ!ってすごく実感したんですよね。それで感極まってしまった部分もありました。

それと同時にペンライトを振ってくださっているファンのみなさんに対して責任も感じました。その人たちの人生に一歩、踏み込んでしまったわけで、いつかは応援してきてよかった、と思えるような景色を一緒に見たいです。時間はかかるかもしれないですけど、みなさんもじっくりと応援していただければ!」

3ヶ月前に試合のダメージで歌えなくなってしまったシーンを目撃しているので、このあと大丈夫なのか?という不安もよぎったが、鈴木志乃は試合後のライブパートもしっかりと完走。これこそがプロレスデビューしてからの成長の証、である。

「もうすぐ25歳になるんですけど、最近になって年齢を気にしていたのは自分だけだったんだって気づいたんですよ。ファンの方にも『全然、気にしてないよ!』って言っていただけたし、トレーナーの先生からも「長い人生を考えたら25歳なんて、まだまだ若い。体力も運動能力もまだまだついてくるし、なんで悲観的になるのか理解できない」と言われて、たしかに!ってなりました。

逆に両親からは『人間、何歳からでも新しいことをはじめられると志乃から教えてもらいました』と言ってもらえて。プロレスファンの方や、これからプロレスを好きになってくれる方に、私の試合が励みになってくれたらな、と思います。こう見えて、私、すっごく負けず嫌いなんですよ! まだ1回も自力で勝ったことがなくて、負けてばかりでいるから。負けず嫌いなところが伝わりにくいんですけど(苦笑)、絶対にこのままでは終わりませんから」

単独ライブではサプライズとして5人目の新メンバー・ウタの加入が電撃発表され、早くも5人でのパフォーマンスも披露された。プロレスラーとしてのデビューはまだ先になるが、アイドルとしてはこの夏から5人での活動が本格化していく。これで鈴木志乃は「先輩」に、そして、はじめて「背中を追われる立場」となった。これを機に鈴木志乃が大化けしてくれたら、アップアップガールズ(プロレス)全体にもプラスに作用するはすだ。 

今回はライブハウスで開催された単独ライブだが、いつかは後楽園ホールで、そしてメンバー同士のタイトルマッチをメインに日本武道館での公演が実現するようなことがあれば、アイドルとプロレスの二刀流という唯一無二の活動を続けてきたことが本当の意味で花開く。そんな夢があるからこそ、鈴木志乃の25歳からのアイドル人生もプロレス人生も、じつに味わい深いものになりそう。いまから追いかけても間に合うドラマに、注目していただきたい。
AUTHOR

小島 和宏


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