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UPDATE|2023/09/02

南キャン・しずちゃん、初の自叙伝に赤裸々な本音「山ちゃんが読んだらどう思うか気になる」

しずちゃん 撮影/西邑泰和

お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代)が8月2日に初の自伝的イラストエッセイ本『5000グラムで生まれた女のちょっと気ままなお話』を発売した。今年5月には初の個展を開催するなど、近年はアート活動も話題となり、今回のエッセイ本でもしずちゃん本人が挿絵を担当している。また本書では、相方である山里亮太との関係性から、本格的に挑んだボクシング、そして結婚生活についてまで赤裸々に綴られている。(前後編の前編)

【写真】近年はアート活動も話題に、『しずちゃんの、創造と破壊 展』の展示作品

アイドルになりたかった幼少期から、片思いのバンドマンの追っかけをしていた学生時代、そして相方・山里亮太との出会い……。芸人として、そして “山崎静代”という1人の人間として、これまでを包み隠さずに書いたしずちゃん。当初は「ちょっと振り返ってみようかな」という軽い気持ちで取り掛かったという。

「自分の今までの人生が波乱万丈というわけでもないから、本を出すことに大丈夫かな?という不安がありました。小さいころから平和にぬくぬくと育ってきて、そのなかで自分のやりたいことに向かっていった結果、気づいたら今があったという感じだったから、そんな私の話を書いても、面白くなるのかなって。

でも、芸人を目指して山ちゃんと出会ったことと、ボクシングの梅津正彦トレーナーとの出会いが私の人生のなかでは大きな波だったので、そこはちゃんと書いておきたい、という気持ちはありました」

『5000グラムで生まれた女のちょっと気ままなお話』というタイトルにもこだわった。

「やっぱり“5000グラム”というのはインパクトがあるかなと。自分が大きいっていうことが、今までの人生すべてにつながっていたので、まずはその言葉を入れたいと思いました。あとは、“気まま”ですね。私はあんまり目標を立てて何かをする、ということができなくて、流れに身を任せていたらたどりついた、みたいなことが多いんです。

ボクシングもダイエットの一環で始めたことからドラマのお話をいただいて。それがだんだん楽しくなったころにオリンピックで女子ボクシングが正式種目になると言われて。最初からボクシングをやるぞ!という感じでもなかったし。結果すごくいい出会いやったし、その流れに身を任せてよかったなって。そういう気ままなところに運命を感じるのが自分なのかな、と思ったのでタイトルに入れました」

今年は相方である山里亮太と、オードリーの若林正恭の自伝的ドラマ『だが、情熱はある』も話題になった。ドラマでも描かれた南海キャンディーズの結成エピソードも、本書ではしずちゃんからの視点で語られている。

「山ちゃんに比べて、私はこれまであんまり自分の気持ちを表に出してこなかった部分もあるので、読んでいただくと『こんなこと思ってたんや』と感じるところが多いかもしれないですね。サイン会をやったときにファンの方から『しずちゃんはいつも笑顔やから、仏のような全部受け止めてくれる器の大きい人だと思ってたけど、ちゃんと嫉妬とかする普通の人なんだと思えて、うれしくなりました』と言ってもらえたんです。それを聞いて、ここまで全部自分の気持ちをさらけ出してよかったなと思いました」

その言葉通り、これまではあまり感じさせなかった負の気持ちも赤裸々に綴った。「山ちゃんみたいにあんなに表には出さないですけど(笑)。やっぱり悪い気持ちも芽生えますよ」と笑う。


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