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UPDATE|2023/11/05

高垣麗子が綴る“楽しんだもの勝ち”精神「2度の離婚、シングルマザーの経験はすべて今の幸せに」

高垣麗子『わたしの好きのかたち』(光文社)より 撮影/前康輔 



もし今、のんびりと過ごすことができたら?という質問には、本書でも好きな場所の一つとして紹介した石川県能登町にあるお気に入りの宿へと旅に出たいという。

「私は東京生まれで、自然にもあまり触れずに育ってきたんですけど、能登にはそういった自然の豊かさはもちろん人の心とか、工夫する力を感じることが多くて。その宿は、冷暖房もなければ、テレビもWi-Fiもない。本当に何もない宿なんですけど、浄化されるような感覚があるんです。行く度に気持ちがシャキッとするので、またゆっくりと出掛けたいです」

本書には、愛娘・なっちゃんがママとしての高垣について語ったページも。「おっちょこちょい」や「お風呂でバスソルトを開けられない」など、ほほ笑ましいコメントが並ぶ。

「本当に子どもってよく見てるなと。恥ずかしいなと思うところばかり見てるし、私より私のこと知ってるんだなと思いました。子どもを通して自分を知るというか、どっちが大人なんだろうと思う瞬間もありますね。私の持ち物もよくチェックしてるんですよ。一つでも新しいものがあれば『いつ買ったの?』って(笑)。ごまかすことはないですけど、今後も娘にはまっすぐ向き合っていく必要があるな、と感じました」

娘との日々を大事にしながら、好きなものを見つけ、それを再確認する作業は、自分のモチベーションにもつながっているという。

「無理やり好きなものを増やす必要はないですけど、どんな方にも好きな食べ物や好きな香りってあると思うんです。そういった自分の当たり前を再確認すると、私ってこんなに幸せを感じている瞬間が多いんだなと思える。これからも好きなものをたくさん見つけて、自然体で過ごしていきたいなと思います。この本をきっかけに、皆さんにも自分の“好き”を見直してもらえたらうれしいです。人生は自分次第。楽しんだもん勝ち、ですから!」

取材・文/吉田光枝

【あわせて読む】益若つばさが語る子育てと理想の母親像「“子どもが可哀想”の言葉に苦しんだ過去」

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