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UPDATE|2023/11/12

STU48卒業・瀧野由美子、最後のセンターに「過酷なことがあったとしてもアイドルになりたかった」

瀧野由美子 撮影/武田敏将



──カップリングには、1期生楽曲『雨とか涙とか』も収録されています。

瀧野 そうなんです! 待望の1期生楽曲です。自分たちの声が入った状態でこの曲を初めて聴いたとき、岩田陽菜ちゃんは今にも泣きそうでした。私がこの曲を披露できるのは数回だろうから、涙を抑えられる自信はありません。1期生はそれくらい強い思い入れを持っています。

──グループにとって10枚目のシングルですが、瀧野さんは8回センターに立ってきました。最後のシングルもセンターで歌います。どんな気持ちですか?

瀧野 楽しいことだけじゃなくて、大変だったこともありました。でも、それを乗り越えてきたから最後に卒業シングルもセンターに立たせていただけたのかなって思います。うれしいし、ありがたいですね。

──アイドルって楽しさを提供するものというのが一般的な見方ですけど、どういうものだと思って、STU48のメンバーに申し込みましたか?

瀧野 入る前に48グループの皆さんが歌番組でキラキラしている姿を見ていたけど、その一方でドキュメンタリー映像も目にしてきました。そこには過酷な場面も映っていました。だから、48グループって舞台裏の大変さを隠さないんだな、きれいごとで活動していないんだなと思っていました。STU48のメンバー募集が始まって考えたのは、「過酷なことがあったとしても、それでも私はアイドルになりたいだろうか」ということでした。だから、いざアイドルになって大変なことがあっても、想像していたよりも大変だと思ったことはありませんでした。

それに、大変なときはメンバーやスタッフさんが助けてくれるんです。ファンの方の応援もありました。自分だけがその大変さを受け止めているわけじゃないんです。例えば、高校時代に吹奏楽をやっていたときは、自分だけで大変さを受け止めていたんですけど、アイドルになってからはそうじゃなかったから、想像よりも楽しく活動できました。

もしかしたら1期生がみんな優しい子だったのがよかったのかもしれません。人のことを考えて、気を遣ってくれる子ばかりなんです。それも大きかったですね。

──同期とのプライベートでの思い出は?

瀧野 去年、福田朱里ちゃんと石田みなみちゃんと島根に温泉旅行したのが楽しかったです。3人で「にゃーぽっぽ」っていうんですけど、3人が2日間お休みというスケジュールって奇跡なんです。なので、1泊2日で行ってきました。まず広島駅に行って、サイコロを振るんです。出た目によって行き先が変わる「サイコロきっぷ」というのを販売していて、往復で5000円なんです。それで島根県へ行くことになり、出雲大社や温泉に足を延ばしました。

──温泉に浸かりながらどんなことを話すんですか?

瀧野 なんだかんだ、みんなグループのことが大好きなので、「もっとこうしたらよくなるよね」とか「この子のこういうところがいいよね」とか、そんな話ばかりでした。私は、STU48ができていなかったらアイドルになってはいないので、このグループに入れてよかったし、何でも話せるメンバーに出会えてよかったです。

【後編はこちら】瀧野由美子が後輩へ伝えたいこと「まわりの意見に惑わされず、自分のことを一番に考えて」
AUTHOR

犬飼 華


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