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UPDATE|2023/11/17

『大奥』“怪物”一橋治済だけじゃない、仲間由紀恵のサイコパス演技が光る「ヤバ女」列伝

ドラマ『大奥 Season2』30秒予告(NHK公式YouTubeチャンネルより)



そして2017年に放送された『明日の約束』(フジテレビ系)では、うってかわって毒親役に抜擢。同作は主人公のスクールカウンセラーが、不登校児・吉岡圭吾の“不可解な死”の真相を追い求めていくヒューマンミステリーで、仲間は圭吾の母親・真紀子を演じている。

彼女は“ある出来事”がきっかけとなり、我が子に対して「何ひとつ間違いのない人生を歩んでもらおう」と過干渉していた。スマートフォンやSNSを徹底的に監視し、靴箱にしまってあるスニーカーの位置を確認して外出したかどうかをチェックする。そして事あるごとに圭ちゃん、圭ちゃん、圭ちゃん……。

作中では不登校になった責任を学校に押し付けるモンスターペアレントぶりも発揮しており、「もしこれ(いじめ)で圭吾の人生がダメになるようなことになったら、私、学校や先生方を許しませんから」と静かに教師たちを脅していた。

『美しい隣人』で演じた沙希のように悪女というわけではないが、沙希とはまた違った怖さを覗かせ、視聴者を恐怖に陥れていたことは間違いない。現に撮影現場では、仲間の毒親ぶりに生徒役のキャストが恐れおののき、接する時も少し距離を置いていたという。主演の井上真央いわく、みんなで仲間のことを“かわ怖(かわいくて怖い)”と呼んでいたそうだ。

明るくて真っ直ぐな正統派主人公だけでなく、視聴者をゾッとさせるサイコパスな悪女や過干渉なモンスターペアレントも巧みに演じ分けてきた仲間。『大奥 Season2』で見せた怪演は、そんな“ヤバ女”列伝の集大成と言えるのかもしれない。

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