FOLLOW US

UPDATE|2023/11/15

『時をかけるな、恋人たち』第5話、30年越しに届いた想い「削除はされても、想いは伝わる」

『時をかけるな、恋人たち』第5話 


案の定、事故当日に美郷の前に姿を現した矢野は、タイムパトロール隊によって取り押さえられてしまう。そして記憶を消され、30年後の未来に送り返されてしまった。一件落着ではあるのだが、廻はどうしても納得がいかない。

彼女は30年後にタイムトラベルして矢野を現代に連れ戻し、LINEで妻に謝罪のメッセージを送る。そして彼女からの優しいメッセージを受け取る。辻褄を合わせるために、せっかく届いたメッセージは削除しなくてはいけない。だが、胸のつかえがとれたように矢野の顔は晴れやかだ。

「削除はされても、想いは伝わる」。運命の残酷さ、時間の流れの中での人間の無力さがつたわる、実に感傷的なエピソードだ。そしてタイムパトロールの任期が迫り、記憶が消されてしまう直前になって、廻と翔と駆け落ちすることを決意する。えっ、このドラマって未来からやってきた違法トラベラーを取り締まるだけの話じゃなかったんですか。むしろ、ここからがこのドラマの本番なのですか。


【あわせて読む】『時をかけるな、恋人たち』が描いた時空を超えても「忘れない愛の形」と「忘れる愛の辛さ」

AUTHOR

竹島 ルイ


RECOMMENDED おすすめの記事