FOLLOW US

UPDATE|2023/12/30

『遊☆戯☆王』『呪術廻戦』…声優・津田健次郎の知名度急上昇のきっかけ

発売から1カ月を待たずに重版が決定した『津田健次郎 写真集「ささやき」』(講談社)



『呪術廻戦』がアニメ化される以前となると、まず考えられるのは『極主夫道』だろう。同作は玉木宏主演でドラマ化されたことでも有名だが、Netflixで制作されたアニメ版では津田が主人公の龍を演じていた。

さらにアニメ化する前には『極主夫道』の実写PVで、自ら龍に扮する形で出演。まるで原作から飛び出したかのような“完コピ”っぷりは、YouTubeの再生回数が1000万回を超えるほど大きな話題に。ドラマ化の話が上がった際にも再び注目を集めていたので、ここで津田の名前を知った人も多いのではないだろうか。

また2020年3月からは、NHK連続テレビ小説『エール』でナレーションを務めている。同ドラマの第97回にはサプライズで顔出し出演もしており、X(旧Twitter)上でトレンド入りを果たすなど大きな盛り上がりを見せていた。

こういった2019年~2020年前半にかけての活躍でメディア露出が急増し、『呪術廻戦』への出演で本格的な大ブレイクとなったのだろう。普段アニメを見ない人にも「海馬の人」や「乾先輩の人」などと説明すれば大体ピンとくるのも、彼の名前を広める助けになったのかもしれない。アラサー世代は特に。

津田が2021年に発表された第15回「声優アワード」で主演男優賞に輝いていることを考えても、賞の選考対象期間でもある2019年~2020年にかけてブレイクしたと見るのが妥当。とはいえ昔から“ツダケン”を知っているアニメファンも、まさか50歳を超えて彼がここまでブレイクするとは思っていなかったはずだ。

いわゆる“ランク制”の影響もあり、歳を重ねるほど役が少なくなってしまうこともある声優業界において、津田はまさに希望ともいえる存在。今後も多くの作品に出演し、年々渋さを増すその低音ボイスでファンを魅了してもらいたい。ツダケンのターンはこれからだ!

【あわせて読む】満足度は『ゴジラ』超え? 泣ける“逆詐欺映画”『すみっコぐらし』の“すみ”に置けない魅力

RECOMMENDED おすすめの記事