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UPDATE|2023/12/12

『時をかけるな、恋人たち』第9話は梓役の田中真琴に熱視線、西垣匠演じる広瀬との婚約秘話とは

『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ/フジテレビ系)



ゆずこしょうキャラメルのプレゼンを控え、残業してアイディアを練る廻と広瀬。広瀬は梓とデートをする約束があったのだが、廻が「もう一案提案したい!」と訴えたことで、デートは延期になってしまっていた。徹夜モードで頑張る広瀬を元気付けようと、差し入れを買って会社に戻ってきた梓。そこでバッタリ、未来からやってきた廻と出くわしてしまう。

ここからがややこしいのだが、明日のプレゼンが成功することを梓は廻から聞き、「年末発売に合わせて、ゆずこしょうキャラメルのデザインを冬っぽくする」というアイディアを知る。その内容を梓が広瀬に伝え、それが功を奏してプレゼンを勝ち取るという、不思議な状況が生まれているのだ。

第7話では、「廻がアートディレクターになったきっかけは、子供時代に大人の自分と出会ったことだった。だとするなら、本当に彼女がアートディレクターを目指したタイミングはいつだったのだろうか?」というタイムパラドックスが発動していた。そして今回も「ゆずこしょうキャラメルのデザインを冬っぽくするというアイディアを、最初に考えついたのは誰なのだろうか?」という、同趣のタイムパラドックスが存在しているのである。このたまらないSF感!数々のタイムトラベルものを手掛けてきた、上田誠の面目躍如なり。

エピソードの最後で、猿谷に未来の情報を渡していたのが、タイムパトロール隊員・メカニック担当の八丁堀(シソンヌ・じろう)であることが判明。「未来の情報を元にボロ儲けする」というプロットは、ビフがスポーツ年鑑を手に入れて大金持ちになる『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)を彷彿とさせる。

思えば第6話は、40年前にタイムスリップして、両親の仲をとりもつ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)的展開を見せていた。『時をかけるな、恋人たち』は、いよいよSF映画の古典的名作に肉薄しようとしている。

引き続き、第10話以降の<恋の超展開>に超期待であります!

【あわせて読む】UPDATE|2023/12/05 『時をかけるな、恋人たち』第8話 23世紀のキスと、唇を重ねる2013年のキスがエモすぎる
AUTHOR

竹島 ルイ


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