FOLLOW US

UPDATE|2024/01/04

『ブギウギ』音楽の在り方に悩むスズ子とりつ子…一方、羽鳥善一は”音楽の自由”を追求し続ける

鹿児島・海軍基地にて。隊員の士気を上げる軍歌を頼まれる茨田りつ子。 写真◎NHK

趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(総合・月曜~土曜8時ほか)の第65回が4日(木)に放送され、第14週「戦争とうた」がスタート。スズ子(趣里)と茨田りつ子(菊地凛子)が、戦争による厳しい現実を目の当たりにする。

【写真】悩むスズ子と羽鳥、ほか『ブギウギ』第65回場面カット【5点】

慰問で富山を訪れたスズ子たち。泊まった旅館には、空襲の被害にあった人々が避難してきていた。スズ子は「ワテの歌、聞いてもらえるやろうか」と不安そうな表情を浮かべながらも、旅館で食事をすることに。白米に味噌汁、小さな卵焼きという質素なものだったが、このご時世ではスズ子たちの食事は”贅沢”なもの。スズ子は、旅館に貼られた「ぜいたくはてきだ」の文字を、じっと見つめていた。

スズ子たちの世話をしてくれた旅館の女中は、戦争で夫を亡くし、幼い子を一人で育てているのだという。スズ子がお辛いでしょう、と彼女を気遣うと、彼女は真剣な目で「夫は私の誇りながです」「辛くはないがです、悲しくもないわ」と半ば自分自身に言い聞かせるように話し出す。スズ子はかける言葉が見つからず、立ち尽くすしかなかった。

一方、茨田りつ子は鹿児島の海軍基地を訪れていた。軍歌を歌ってほしいと言われ、「性に合いません」とその場を立ち去ろうとする。すると、青年たちが「ブルースの女王だ」とキラキラとした瞳でりつ子を見つめていた。彼らは特攻隊員で、明日にでも出動するかもしれない。りつ子は、上長からの提案で彼らが望む歌を歌うことを決めたのだった。

そして上海では、羽鳥善一(草彅剛)が音楽会の準備を進めていた。黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れ、アレンジしようと考えていたのだ。結果、音楽会は大成功。歌手・李香蘭(昆夏美)が「夜来香」を華やかに歌い上げた。

スズ子、りつ子、善一、それぞれが音楽に向き合う様子に、SNSでは「今朝も羽鳥先生の台詞に泣いた」「李香蘭の歌華やかで素敵だった」「茨田りつ子さん、どんな衣装で何を歌うんだろう」「自由に音楽を奏でる羽鳥先生と、困窮し死と隣合わせのスズ子・りつ子の対比がエグい…」など多くの声が寄せられていた。

【あわせて読む】『金八先生』から朝ドラ『ブギウギ』主演まで…新時代の演技派女優・趣里のキャリアを辿る

RECOMMENDED おすすめの記事