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UPDATE|2024/03/09

ドラマ出演も話題・宇垣美里が語る前向きに生きる秘訣「この仕事で傷ついた時期もありました」

宇垣美里 撮影/松山勇樹 スタイリスト/滝沢真奈  ヘアメイク/山下智子

2月29日より放送が始まったドラマ特区『シンデレラ・コンプレックス』(MBSほか)。高校教師と生徒の不倫をきっかけに恐ろしい展開が引き起こされるラブサイコスリラーであり、原作WEBマンガが4億ビューを突破するほどの人気作の実写化とあって注目を集めている。W主演を務めるのは、類を見ない美貌を持つ地雷系JK・前園由良役の田中美久と、由良に誘惑されるイケメン教師・相沢陽介役の飯島寛騎。そして、陽介の妻であり由良への復讐を誓う相沢舞役を宇垣美里が演じている。

【写真】女優としても活躍、宇垣美里の撮り下ろしカット【5点】

「最初に台本を読んだ時、登場人物が皆常軌を逸していて、『エイリアンVSプレデター』みたいだなと思いました(笑)。視聴者の皆さんにとって由良や陽介に感情移入するのは難しいかもしれないけれど、舞は比較的感情移入できるキャラクターだと思ったので、演じる上でそこはブレないようにしようと思って。モンスターたちのMCみたいな立ち位置というか(笑)、翻弄されるところはしっかり翻弄されようと意識しながら舞を演じました。

由良と陽介によって、舞には次々に災難が降りかかります。身体的にひどい目に遭うシーンがあったり、激しい演技も多くて。しかも飯島さんも田中さんも迫力がすごかったので、演技なのに演技じゃないような感覚になって本当に恐怖を感じました。もっとも、撮影が終わる度『ごめんね』と気遣いもしていただきましたし、現場はとても温かい雰囲気でした。寒かったり時間に追われたり撮影は大変ではあったけれど、皆さんと一致団結して乗り切ることができました」

宇垣が演じる舞は、由良と陽介の不倫によって一方的に翻弄されるキャラクター。一見被害者側のように思えるが、宇垣は「決定権を丸投げし、自分で人生を見極め決断することをないがしろにしてきた舞もまた、モンスターの一人だったのではないか」と分析する。

「私は今まで、心が強くて主体性のある女性の役をいただくことが多く、共感できる部分も多かったんです。でも舞は自主性のない人物なので、自分とは遠い場所にいる子だなと最初は思いました。だからこそ台本を読み込んで、なんでこんな子に育ったんだろうといろいろ想像しましたね。『きっと“いい子”であることで評価されてきたんだろうな。だから選択権も他人に委ねてきたんだろうな』って。

それって、誰しもが陥る可能性のあるトラップだと思うんです。例えばご飯を食べに行った時に『なんでもいいよ、あなたが決めて』と言われたら、いい気はしないじゃないですか。『なんでもいい』と決断を他者に委ねることには一種の暴力性が伴う気がしていて。そもそもこの事態を巻き起こしたのは舞の性格も一つの要因だと思います。

だけど、その後舞が『このままじゃいけない』と勇気を持って立ち上がるところはとてもかっこいい。そこはすごく共感できたし素敵な部分なので大事に演じました」

AUTHOR

左藤 豊


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