勉強ばかりだったと語る学生時代だが、恋愛面はどうだったのか。
「モテたとかはないですね。なさすぎて、女の子が好きなんじゃ?って噂がたつくらい恋愛に興味がなかったです。高校のときに仲が良かった子が男友達の多いタイプで、その子経由で『あんたのことが好きなんだって』という話は聞いていましたけど、それだけでした」
その経歴からは真面目な印象の波崎が、なぜグラビアアイドルの道に進むことになったのか。きっかけは大好きだというサンリオのシナモロールだった。
「シナモロールが大好きだったので、2021年にサンリオピューロランド公式アイドルの『ピューロガールズ』のオーディションを受けて最終審査まで行けたんです。コロナ禍に自分のことを考える時間ができて、勉強以外に何かやりたいなと考えたときに、オーディション中に撮影してもらえる機会があったのがすごく楽しかったことを思い出して。そこで何かないかなと調べた結果、撮影会を見つけて申し込みをしました」
こうして波崎は大学3年生から撮影会モデルになった。とはいえ、当初は服を着ての撮影だったが、その年の秋にプール撮影会に出たことで運命が変わる。
「私は私服で出たんですけど、水着の人と合同の撮影だとカメラマンはみんな水着に行っちゃうんですよ(笑)。負けず嫌いだったのもあって、それが悔しくて。もともと水泳部だったので水着に抵抗はなかったし、みんなが喜んでくれるならと水着になることにしました」
初めて臨んだ水着での撮影会。波崎の周りを多くのカメラマンが囲んだ。ただその理由は波崎の美しさだけではなかった。
「私の水着って需要があるんだ!よかった!と思っていたんですけど、実はビキニが撮影中にずれてポロリをしちゃっていたみたいで。移動中にお客さんが『ちょっと見えてるよ』と指摘してくれものの、『いや遅いよ!』ってなりましたね(苦笑)。
おまけに初めての水着撮影で、ニップレスという存在も知らなかったので、本当に事故ポロリ。悲しいし恥ずかしかったけど、見えたものは仕方ない(笑)。撮影後にどうすることも出来ないですからね」
水着初仕事でいきなりの大きな悲劇に見舞われたが、その後は撮影会で順調に人気も出て、やがて現在の事務所に所属することも決定。波崎はグラビアアイドルへの第一歩を踏むことになる。
(取材・文/徳重龍徳)