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UPDATE|2024/03/16

AMEFURASSHI、新章の始まりを感じさせたワンマンライブ『FLWRS』を開催

PHOTO:笹森健一


そして、会場に波の音が流れると、季節は「夏」に。ラテン調のBGMに乗せて、メンバー4人はダンスしながら、ブラウスを脱ぎ、カラフルなトップスの夏衣装へとチェンジ。ヘッドセットマイクで『Blow Your Mind』、『Fly Out』と夏フェス定番曲で盛り上げた。

さらに、最近カラオケにも入った人気曲『Tongue Twister』へ。早口言葉のパートで、クラップとコールで盛り上がる一体感はもうライブではおなじみの光景。そして、畳みかけるように、昨年の『梅雨祭』で初披露した『ALIVE』へと続いた。

レーザーが客席を煽る中、団扇を使ったパフォーマンスで盛り上げると、会場は一気に常夏のお祭り気分に包まれる。改めて、AMEFURASSHIは夏が似合うということを感じさせてくれたブロックでもあった。

「夏」ブロックを一気に駆け抜けると、『FLWRS』のキービジュアル撮影やリハーサル、オフショットがモニターに映し出され、季節は秋へと移り変わってゆく。ピンクがかったブラウンの大人っぽい花柄の衣装にチェンジした「秋」ブロックでは、新曲『Secret』でスタート。最近のワンマンライブでは、毎回、新曲を初披露してきたので、今回も期待していたファンは多かったと思うが、二面性を表したというこの曲は、途中でセリフが盛り込まれていたりするなど、AMEFURASSHIの新境地とも言える新曲となっていた。

続いて、「まだまだ盛り上がっていくよー」と煽りながら、人気曲『Drama』へ。おなじみのカニダンスのパートが来る度に、客席からは歓声が上がる。そして、夕陽のような照明に照らされる中、市川のソロでのダンスパートを経て、『雑踏の中で』へ。さらに、台の上に4人が並び、『UNDER THE RAIN』へと続く。モニターに映し出される夕日と歌詞をバックに『UNDER THE RAIN』を力強く、凛々しく歌う4人の立ち姿は、この日のハイライトのひとつだったと言ってもいいだろう。

そして、最後は、『FLWRS』を象徴するように、様々な花が咲く映像が映し出される中『ミクロコスモス・マクロコスモス』を披露。ミディアムなナンバーを中心に構成された「秋」ブロックで、『FLWRS』本編は終了した。

今回の『FLWRS』は、季節感を感じさせる衣装や映像、4つのブロックで構成されたセットリストとなっていたが、特に、パーティーチューンで盛り上げた「夏」ブロックとエモーショナルな展開となった「秋」ブロックとの対比が印象的だった。そして、実は、季節毎に会場内に異なるフレグランスが漂うという演出も。

例えば、春は桜の香り、秋は金木犀の香りといった具合だ。メンバーが事前に「五感で楽しめるライブ」と語っていたのはこのことだった。このように、今回はAMEFURASSHIメンバーとチームのこだわりが、細部にまで詰め込まれたワンマンライブだったと言ってもいいだろう。


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