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UPDATE|2024/04/04

兄弟のほとんどが不慮の死…伝説のレスラー一家の呪いを描く『アイアンクロー』

(C) 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.



ザックといえば、日本でも俳優たちが来日するほどに一大旋風を巻き起こしたディズニー・チャンネルのテレビ映画「ハイスクール・ミュージカル」シリーズの印象が強い。

ディズニー・チャンネルにとっても、その後の「ハンナ・モンタナ」や「ディセンダント」シリーズなどのミュージカル・ドラマの基礎を作った作品としてたびたび取り上げられる作品だ。

ザックはそのなかで作品のアイコン的存在であり、共演のヴァネッサ・ハジェンズとプライベートでも恋人同士であったことから、世界一有名なカップルとしても話題となっていた。

「ハイスクール・ミャージカル」以降は、コメディやティーンムービーへの出演が多かったのが、近年は実在するシリアルキラーを演じた『テッド・バンディ』(2019)やラッセル・クロウと共演した『史上最高のカンパイ! 戦地にビールを届けた男』(2022)など、演技力が試される役に抜擢されることも多くなり、そのなかで実力を発揮してきている。

アイドル的な人気から脂の乗った俳優に変化したという点では、レオナルド・ディカプリオのような風格も漂うほどで、今後の活躍にも期待が高まる。

また監督・脚本を務めたショーン・ダーキンといえば、長編監督デビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2011)を通して、カルト教団による洗脳とトラウマを描いたことでも知られている。前作『不都合な理想の夫婦』(2020)も家族という形態がもたらす呪縛を描いていた。

今作の場合も、より身近な”子育て”という洗脳とトラウマを描いている点からしても、一見違っているようにも思えて、実はテーマが共通しているのだ。

【ストーリー】
1980年初頭、プロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック家。父フリッツ(ホルト・マッキャラニー)は元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。しかし、デビッドが日本でのプロレスツアー中に急死する。さらにフォン・エリック家はここから悲劇に見舞われる。すでに幼い頃に長男ジャックJr.を亡くしており、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは……。

【クレジット】
監督・脚本:ショーン・ダーキン
出演:ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズ
2023年/アメリカ/英語/132分/カラー・モノクロ/ビスタ/原題:THE IRON CLAW/字幕翻訳:稲田嵯裕里/G
(C)2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ 
公式サイト:ironclaw.jp 
4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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