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UPDATE|2020/01/31

永瀬正敏&窪田正孝との三角関係を熱演、注目新人・小西桜子、体当たりで挑んだ映画『ファンシー』を語る

撮影/松山勇樹 取材・文/猪口貴裕 (c)2019「ファンシー」製作委員会


──それで2019年だけで三池崇監督のカンヌ国際映画祭出品作『初恋』、日本映画スプラッシュ部門出品作品『猿楽町で会いましょう』(児山隆監督)と、次々と映画に出演しているのはすごいですね。

小西 『ファンシー』の出演をきっかけに広がっていったので本当にありがたいです。

──演技の勉強は全くしてないんですか?

小西 オーディションを受け始めるようになって、ワークショップに通ったんですけど、参加している方たちの熱がすごくて、その熱気に負けていました(笑)。当時は演技をすることに照れがあったんですよね。いろんな現場を経験させてもらって、そういう恥ずかしさはなくなりましたけど。

──昔から芸能活動に興味はあったんですか?

小西 興味を持ったのは18歳の時です。大学に入ってから交友関係が広がって、周りに芸能関係のお仕事をしている友人が増えたんです。その繋がりでモデルのお仕事などをやらせて頂いていました。

──主演の永瀬さんは、どんな印象でしたか?

小西 優しくて穏やかな方で、気さくに接してくれたので気楽に演じることができました。永瀬さんが先にクランクアップしたんですけど、いなくなったのが寂しくて撮影中に泣いてしまいました(笑)。

──窪田さんとは『初恋』でも共演していますね。

小西 窪田さんも気取らず優しい方で、どちらの現場でも安心感がありました。

──月夜の星が成長していく様をナチュラルに表現していましたが、そこは意識して演じたんですか。

小西 正直、お芝居のことが分からな過ぎて、流れに身を任せていたらこうなったというか。何も考えていなかったのが良かったのかもしれません。あと永瀬さんと窪田さんにお芝居を引き出してもらったのが大きかったと思います。

──大胆なベッドシーンもありましたが、かなり緊張したんじゃないですか。

小西 皆さん気を遣ってくれていたのもあるかと思うんですが、けっこう淡々とした雰囲気だったので、それが逆に面白くなっちゃって(笑)。それほど抵抗なく演じることができました。

──淡々とした雰囲気は、『ファンシー』全体に流れるオフビートな空気感に現れていますね。

小西 廣田監督の演出を見ていて、抽象的な空気感を撮りたいのかなと感じました。
AUTHOR

猪口 貴裕


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