FOLLOW US

UPDATE|2020/03/04

美しき怪演女優・玉城ティナ 「いつも役に入るスイッチを探してる」

玉城ティナ 撮影/松山勇樹


──スイッチが入ると役になるタイプなんですね。

玉城 そうですね、いつも役に入るスイッチを探すんですが、美月の場合は分かりやすかったです。一人称が「ボク」で百合子のことも「キミ」と呼ぶし、それがキャラクターを演じるスイッチになりました。

──役は自分に引き寄せるタイプでしょうか、それとも接点を見つけていくタイプですか?

玉城 半々だと思います。美月にしても彼女なりの葛藤を持っているキャラクターだと思いましたし、どの役を演じても思うことですが、人の欠けている部分をどれだけユーモアに変えられるか、面白く伝えられるかが役者の仕事だと思っているので、この役も美月の正義感を思いながら演じていました。完璧、とか普通、というのが解釈としては難しいので、その人の欠けている部分に寄り添っていく方が私は演じやすいです。

──親友の矢坂百合子役・岡本夏美さんとの共演シーンが多いですが、共演の皆さんの印象は?

玉城 岡本さんとは年齢も1つしか違わないので、現場でもすぐに打ち解けました。初日が二人のキスシーンまがいのシーンから始まったので、緊張しました。先生役の平岡祐太さんも、生徒役をされていた頃から私はドラマを観ていたので、今回平岡さんが先生役で、私が生徒役でご一緒できるのが感慨深かったです。

──このドラマでは高校生役を演じていますが、演じていてご自身の高校時代を思い出すことは?

玉城 今思い返すと、思春期真っただ中でしたね。学生時代って、ある種の支配欲というか、友達に対しても「この子は私の友達!」みたいにグループを作っちゃう感じがあって私も確かにそういう経験があったなと、思い出すことがありました。

──『惡の華』(2019年9月公開)の仲村さん役の際はいかがでした?

玉城 さすがに仲村さんみたいに生きていたら、生きづらくてしょうがないです(笑)。でも、演じていて楽しかったです。

RECOMMENDED おすすめの記事