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UPDATE|2020/03/07

豆柴の大群P・クロちゃん「プロデューサーとしての僕に強みは1人のオタクであること」

クロちゃん



久しぶりに会ったメンバーの印象ですか? 5人がどうとか言う前に、自分がなんだかかしこまっちゃいましたね。断絶していた親子が久しぶりに会うようなものだから、向こうも「パパ~!」ってハグしてくるのかと思いきや、やけによそよそしい感じで……。でも、父親ってそんなものかなって思いました(苦笑)。去年の年末に放送された生放送で「俺がいなかったら、このグループは終わってしまうぞ!」と叫びました。あれは負け惜しみでもなんでもなく、彼女たちの未来を考えて警鐘を鳴らしたんです。もちろん僕から離れたあとも、彼女たちなりに頑張っていたとは思いますよ。でも、具体的に何を頑張っていたのか? 「武道館に立ちたいです」みたいな夢をぼんやり抱くのは努力とは言わないんです。この業界は埋没していくのが最悪だから、記事の見出しを奪うような仕掛けをどんどん作っていかなくてはいけない。それがキャリアも少ない彼女たちにできるのかっていう話ですよね。厳しいことを言うようですけど、これも親の愛だと理解してください。

賛否両論ある僕のプロデュースぶりですけど、ありがたいことに歌詞に関しては好意的な意見が多いんです。今回の『ろけっとすたーと』も、歌詞をホワイトボードに書き連ねる様子がオンエアされると「クロちゃん、アイドルに関しては真面目だな」みたいな意見が寄せられました。でも、あれってほんの一部ですからね。アイディアは他にも山のようにあった。それくらい全力投球しているということです。

ネット上で多かったのは、「〈チワワを外に飼いならし実験〉ってどういう意味?」と戸惑う声。室内犬として育てたチワワを急に外に放り出したら、おそらく死んでしまうかもしれない。もしくは新しい環境に順応して、たくましくサバイブするかもしれない。こればかりは実験してみないと分からないんですよ。豆柴からチワワに変えたのはよりイメージしやすくするためで、彼女たち自身のことを表現しています。

1曲目から2曲目の最大の変化は、なんといってもメンバーにカエデ(フェニックス)が加わったこと。タイトルの『ろけっとすたーと』は、カエデに贈ったロケットペンダントにかけているんですよ。一種の祝福メッセージですよね。ロケットペンダントは決してダサくない! 僕は執念深い男ですから、スタジオで笑われたことを根に持っています。

さて、3月21日と22日には僕が主催する初のアイドルイベント「クロフェス2020 春のアイドル祭だしん!」が開催されます! 会場の新木場STUDIO COASTには3つのステージとトーク専門スペースを設けて、ド派手なお祭りにする予定。出演するのも思い入れあるグループばかりで、実際に僕がキスマーク入りの手紙を書いてオファーしているんですよ。どれも魅力的なアイドルばかりだから、「見つけられるイベント」になるのは間違いないはず。これは期待してほしいしん!

『月刊エンタメ』2020年4月号掲載/取材・文 小野田衛)

▽クロちゃん
1976年12月10日生まれ、広島県出身。お笑いトリオ安田大サーカスの一員。大のアイドル好きで、忙しい合間をぬって アイドルライブへと足を運ぶ。ドッキリ、炎上などのイメージが強いが、アイドルへの思いはピュア。
Twitter:@kurochan96wawa

▼クロちゃんがプロデュースする初のアイドルフェス開催決定
クロフェス 2020 春のアイドル祭だしん!
日時:3月21日(土)/22日(日)
場所:新木場STUDIO COAST
CREDIT

取材・文/小野田衛


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