『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は国民民主党代表を務める玉木雄一郎議員がゲストに登場。若者から多大な支持を受ける理由や、圧倒的に優れた“若者感覚”、そして昨今の新型コロナ問題について語る。(5回連載の2回目)
【写真】流行りの曲を弾き語りで披露してくれる玉木雄一郎議員と、盛り上がる井上咲楽※インタビュー(1)「田中みな実さんのインスタも参考にしています」から続く※取材は2020年3月16日に行いました。
井上 コロナウイルスの影響は収まらず、株価もすごいことになっています。政府の対応はどう見ていますか?
玉木 学校を閉鎖したことには批判もあったけど、感染拡大を抑えるのが最優先だから、あれくらいやるのはおかしくない。ただ、2つ問題があって、1つは法律に基づいてちゃんとやるべきだった。何の法律の裏付けもなしに首相からお願いするのではなく、こういうときのために僕たち民主党政権が作っておいた「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を最初から適用するべきだった。
井上 つい先日、国会で改正されたばかりですが、法改正せずとも使えたんですか?
玉木 できたのに、法律を狭く解釈してできないとしちゃった。法律上の根拠が曖昧なまま、学校閉鎖してください、イベントやライブはやめてくださいとお願いするのはどうなのかな? と。国や自治体が法律に基づいてやめてくださいと言えば、損失補償もセットで付いてくるわけだから。お願いはする。やめる・やめないはあなた次第。でも、自粛して損失が出ても補償しません。これでは政府として無責任だよね。
井上 もう1つの問題は?
玉木 経済。イベントやライブが中止になれば、そこに関わっている中小の業者、イベント関係者のダメージは非常に大きい。本当だったらあったはずの収入がなくなり、先々の売上も立たない人もいる。就職の内定取り消しも増え、このままいくと21年卒、22年卒の就活にも影響が出るかもしれない。政府はとにかく景気の腰が折れないよう、大胆な経済対策を打つべき。