それにしても当日の僕は地獄みたいに動き回っていました。ステージの前で椅子に座って１〜２曲を観ると、出番前のグループをもう１つのステージでインタビューしに行って、その間を縫ってツイッターで魅力を発信する。いつもは叩かれているだけの僕のツイッターだけど、フォロワーの数は多いから、こういうときこそきちんと発信しないといけない。アイドルファン以外の層にも届きますからね。アイドルのみんなが真剣に頑張っている以上、僕も同じくらいは頑張りたかった。
「クロちゃんって普段はゲス芸人として叩かれまくっているのに、アイドルに関しては真面目だよね」
そう言われることも多いですけど、アイドルに対しては心からリスペクトしてます。もともと僕は真剣にアイドルになりたかった人間。それもジャニーズみたいな男性アイドルじゃなく、女性アイドルに憧れていたんです。女の人より甲高いこの声を笑われたこともあったけど、大学のとき教育実習に行って歌を歌ったら、小学生たちがすごく喜んでくれて。そのときに「よし、これで生きていくんだ」と決意したんです。
結果として僕はアイドルじゃなくて芸人として活動することになりました。でも「アイドルになりたい」という気持ちはずっと消えなかった。そして遠回りしながらも豆柴の大群をプロデュースしたり、クロフェス主催に繋がっている。豆柴の大群『りスタート』で僕は《無駄じゃないよ 経験したすべて》という歌詞を書きました。あれはメンバーに対するメッセージであると同時に、自分自身の人生訓でもあるんです。
今回はすごく苦労したけど、これを１回だけで終わらせるつもりは毛頭ありません。２回〜３回と言わず、10年は続けていきたい。僕は本気で歴史を作るつもりですから。アイドル界に万里の長城を築きます！
【あわせて読む】【本人直撃】クロちゃん、おうち時間に自炊した料理に批判殺到、本人は「書籍化も視野に」の弁 
