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UPDATE|2021/01/19

WACK 渡辺淳之介「NiziUが羨ましいと思う一方、だからこそ共存できているのかなとも」

渡辺淳之介氏 撮影/武田敏将


――先ほどK-POPのお話が出ましたが、NiziUのオーディションは観ていましたか?

渡辺 観てました。すごいですよね。

――どんな感想を持ちましたか?

渡辺 ちょっと話はそれちゃうんですけど、「勝てないよな」って思うんですよ。なぜかと言うと、過去にAKB48のドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(2012年)を観たときも感じたことなんですけど、言い方は悪いですが、メンバーが過呼吸で倒れる姿が残酷に見えているわけですよ。僕たちが、もっと地下アイドルの現場にいたときは、楽屋中で過呼吸の子がいましたからね(笑)。もっと、こっちは壮絶だぞという気持ちもありつつ、誰もが知っている国民的グループと同じ土俵で勝負しても勝てるわけがないと思ったんです。NiziUもJ.Y.Parkさんが手掛けるというインパクトには勝てないし、羨ましいなという気持ちがある一方で、有名だからこそ極端なことはできない部分もあるんだろうなと。だからこそWACKも共存できているのかなと感じます。

――コロナ禍でWACKのスタンスに変化はありましたか?

渡辺 この1年で、改めてライブやイベントの大切さを痛感しました。でも、このコロナ禍で変化するのではなく、当たり前に音楽を作って、当たり前に活動を続けていくことこそが大事だなと思っています。やっぱり配信ライブでは生の良さを感じられないですし、僕の中では生のライブに代わるものは見つかってないんですよね。これが5年続かれてしまうと、僕たちは生きていけないですけど(笑)。でも、それは皆さん同じ状況ですし、今は耐えながら真摯に音楽制作をしていくだけです。

【あわせて読む】BiSH セントチヒロ・チッチが語るオーディション「嫌われようが、言いたいことは全部言って帰ろうと決めていた」

WACK
▽『らいか ろりん すとん-IDOL AUDiTiON-』

1月15日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開
監督:岩淵弘樹 バクシーシ山下 エリザベス宮地
プロデューサー:渡辺淳之介
撮影:岩淵弘樹 バクシーシ山下 エリザベス宮地 白鳥勇輝
出演:BiSH BiS EMPiRE CARRY LOOSE 豆柴の大群 GO TO THE BEDS PARADISES WAgg オーディション候補生
配給:松竹 映画営業部ODS事業室/開発企画部映像企画開発室
2020年/82分/ヴィスタサイズ/2.0ch ステレオ/(C)WACK.INC

▽『らいか ろりん すとん-IDOL AUDiTiON-』公式サイト
http://rolin-ston-movie.com/
AUTHOR

猪口 貴裕


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