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UPDATE|2021/03/06

アイドルから看護師へ、NMB48 山本彩加が卒業コンサートに詰め込んだメッセージ【写真11点】

3月3日に大阪・オリックス劇場で行われた山本彩加卒業コンサート 撮影/東由樹


今年2月、あるニュース番組の取材を受けた山本はこうも話している。

「いま、姉がコロナの患者さんを担当していて、急に状態が悪化したりだとか、治療法がまだ見つかっていない状況で、すごく苦しくて大変だと聞いているので。一番ひどい時期だと(姉は)家にも帰ってこられず、ずっとホテルで生活をしていた状態だったんですけど、ここまで患者さんのために、そして、みんなのために働けるのってカッコいいなと思って。少しでも誰かのために自分が手助けできないかと思って、私も目指したいなと思いました」

アイドル活動は高校いっぱいまで。そう決めていた彼女にとって、この決断はごく自然なことだった。それに、卒業後の進路を公表したことについても彼女なりの考えがあった。アイドルは卒業後の進路をあいまいにすることも多い。しかし、看護師の離職も多い世の中に、看護の道を目指しているアイドルがいることを知らせることに重きを置いた。

家族が働く姿も近くで見てきた。「そんな生半可な気持ちで入ってこないでください」と、看護学生や看護師に言われたこともあるという。何を言われても、目指すべき道は決まっている。だから、考えがブレることはない。

芸能の道に未練はない。これをやりたかったという後悔は少しだけあるようだ。ただ、両立は甘さを生むことくらい承知している。

メンバー、とりわけ同期には特別な思いがある。次々にベテランが卒業していくNMB48にあって、これからは5期生が中心にならなくてはいけない。卒業コンサートではそんな思いをメッセージに詰め込んだ。もっとグループを大きくしてほしい。みんなならまだまだできる。京セラドーム大阪でコンサートをやるなら、私も駆けつける。あーやんはそう願いながら、もうひとつの母校から旅立つ。
NMB48

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AUTHOR

犬飼 華


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