――一気にバズったことは親御さんの耳にも届いたのでは?あかせ 私がネット上でやっていることは親も見ていたので「え、どうした!?」と言われました。私は「干渉しないんでしょ? ほっといてよ」と(笑)。ただ、ギスギスしながらもだんだん親も私のことを理解してくれるようになったんです。私って昔から少し飽き性なところがあり、中学時代に入ったバスケ部を途中で辞めてしまって、その後美術部に入ったのですが趣味で絵を描くのとはちょっと違って絵を描くのに飽きてしまったんですよね。なのに、コスプレは諦めずに続けているから、「そんなに好きなんだったら、やってみれば」と。ある日お母さんに「ウィッグを作っているときのあなたはすごく楽しそう」って言われて。ウィッグを作るのって難しくて大変なんですけど、難しければ難しいほど私ニコニコしているらしくて、そんな私を見て「楽しんでいるなら、いいかな」と思ってくれたみたいです。
――あかせさんの熱意が親御さんに伝わったんですね!あかせ そしてどんどんTikTokのアクティブが増えていき、今の事務所の方に声を掛けていただきました。きっと最初はコスプレイヤーやインフルエンサーとして声を掛けてもらったと思うんですけど、「やってみたいことはありますか?」と聞かれたので、「元々私は女優さんになりたかったので、演技もしてみたいです」とお伝えしたら「じゃあやろうよ!」という話になり、今につながっていった……というのが芸能活動を始めた経緯です。
――一度は女優の夢を諦めたのに、コスプレがきっかけで再び夢を取り戻せたのは、まさかの展開ですね……!あかせ 本当にそう思います。変化球の人生ですよね(笑)。
――ちなみに親御さんとの関係は現在いかがですか?あかせ 今は私にもアニメにもすごく関心を寄せてくれています。あと、今私は一人暮らしをしているのですけど、実家の私の部屋にある漫画を親が読んでいるらしくて! 「『東京喰種』読んだよ~」って連絡が来たから「なんで勝手に読んでるの? そもそも漫画嫌いだったんじゃないの!?」と(笑)。でも、そんなことも今では笑って話せるような関係になりました。
【後編はこちら】日本一のTikTokコスプレイヤー・あかせあかり「グラビアはまだちょっと恥ずかしさはあります」▽あかせあかり
日本一TikTokのフォロワー数が多い2.2次元コスプレイヤーとして話題を呼ぶ。2020年には『週刊プレイボーイ』(集英社)でグラビアデビューを果たし、「最高クオリティー美少女」として注目を集めた。