近藤 麻雀の技量だけじゃなく、SNSなんかの反応をどう受け止めるか、っていうのもひとつの技量じゃない？
魚谷 ああ、そうですね。
近藤 今いるMリーガーでも、雀力が高くても、そのあたりがあまり得手じゃないな、っていう人もいますから。自分は、わりとうまくできているんじゃないかな、とは思ってますけど。
魚谷 誠一さんに対してはわりとプラスの意見しか見ないから（笑）。「魅せる麻雀」というのを意識して打ってらっしゃるので、いろんな層に届きやすいんだと思います。
近藤 勝つことはもちろん大事で、それを目指してやっていますけど、同時にどういう風に見られるか、というのは常に気にはしていますね。
魚谷 私は10年以上、プロとして勝つことに徹底して麻雀を打ってきて。勝たないと、自分の価値がないと思っていましたけど、Mリーグ効果もあってここ数年で観てくださる方がすごく増えたり、誠一さんが身近で自分の麻雀観を話してくださったりして、やっぱり今までやってきた、「自分だけが勝てばいい」という段階は抜けなきゃいけないな、とひしひし感じます。
――おふたりとも麻雀プロとして、そして業界を引っ張るＭリーガーとして、その意識も変化してきたんですね。
魚谷 たくさんの会社の方たちが関わってくださっていることですし、観てくれている人がいて自分がある、ということもきちんと考えて、今後も色んな人に楽しんでもらえるように麻雀と向き合わなければいけない、とすごく感じますね。
