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UPDATE|2021/08/06

甲子園デビューは生後3ヶ月、元AKB48 田名部生来が上京して熱狂的ヤクルトファンになったワケ

撮影/松山勇樹

「野球女子」とひとくちに言っても、そのジャンルは多岐にわたる。プレーする人、観るのが好きな人、伝える人と、専門性もさまざまだ。そこで今回は、それぞれの分野を代表する「野球女子」たちを緊急招集。第2弾は「観戦女子」。自他ともに認める大の“燕党”としても知られる元AKB48の田名部生来さんに話を聞いた(前後編の前編)。

【写真】この日の私服Tシャツは、ヤクルトファンの間で話題になったあの助っ人外国人Tシャツ

――ご自身のSNSでも、野球の登場頻度がかなり高めですよね。野球好きはいつ頃から?

田名部 物心ついたときにはもう、って感じでしたね。ただ、父はもともと阪神ファンで、母は先祖代々巨人ファンみたいな家系の出身なので、家のなかでもわりとバチバチで(笑)。晩ごはんとかも、巨人が勝てばおかずが豪華。阪神が負けたら精進料理……みたいな、毎日そんな日々でしたね。

――92年生まれということは、ちょうど阪神が暗黒期唯一のAクラスになった“亀新フィーバー”の年ですよね。

田名部 そうなんです。自分ではもちろん記憶にないですけど、甲子園デビューも生後3ヵ月とかでしちゃってて。トラ柄のいろんなもの着せられた写真が残ってますし、ちっちゃい頃は半強制的に阪神ファンって感じでしたね(笑)。当時は亀山(努)さんが好きで応援してました。

――にもかかわらず、現在の推し球団は阪神でも巨人でもない、東京ヤクルトスワローズ。それはまたなぜでしょう?

田名部 AKB48に入るまでは、プロ野球に対する熱もそんなに高くはなかったんですけど、上京してから、空いた時間に高校野球や大学野球を観に、神宮球場には好きでよく行ってて。その流れで、たまたま友達とヤクルト阪神戦を観に行くことになったんです。そしたら、ヤクルトの応援がすごく楽しくて、試合にもボロ勝ちして。それと何より球場で飲むビールがめちゃくちゃ美味しくて(笑)。「私も大人になったんだなぁ」と実感すると同時に、生まれて初めて、自分から「応援したい」と思えるチームに出会えた気がしたんです。

――幼少期の日常だった、殺伐とした“伝統の一戦”とはまた違う野球が、そこにはあったと。

田名部 なんか平和でいいなぁ、って。とくに、ヤクルトがリーグ優勝した2015年なんかは、チームもノリに乗っていたし、文句のつけようがないくらいに球場に行くのが楽しみで。気がついたら、自然と通いつめるようになっちゃってましたね。ちなみに、「本当に面白いから一回行こうよ」って両親のことも連れていったら、そこでまんまと彼らもハマってしまって。いまではすっかり、家族みんなで“宗旨替え”もしちゃってます(笑)。
田名部生来
この日の私服。着ているTシャツもヤクルトオフィシャルグッズ。2015年に発売されたヤクルト助っ人外国人4人によるアビーロード風Tシャツ。

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