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UPDATE|2021/11/26

相沢梨紗、「この曲じゃなかったら歌えなかったかもしれない」愛が詰め込まれたソロデビュー曲

相沢梨紗/撮影:田中健児


──今回の『白い砂のアクアトープ』は2クール目ですが、前作は見ていましたか?

相沢 見ていました。アニメ自体もすごく自分にリンクしているなと感じていました。というのも1クール目で主人公の宮沢風花ちゃんが、アイドルを挫折して水族館の飼育員という職業に就くんです。私はグループで10年以上活動していますけど、コロナ禍でライブをできない期間があって、ライブができないでんぱ組って果たしてでんぱ組なのかって葛藤しました。今まで一生懸命打ち込んできたことができなくなるって考えたこともなかったからショックで、風花ちゃんも同じようなことを考えているんじゃないかなと思ったんですよね。あと、風花ちゃんがたどり着いた水族館は、私にとってのディアステージだなとか、いろいろ自分と重ね合わせていました。

──これまでの相沢さんとは歌い方が違うなという印象を受けましたが特別な意識はありましたか?

相沢 私自身が意識したというより、この曲に引っ張られて、こういう歌い方になったのかなと感じています。華余子さん自身が歌っている仮歌なので、どう歌えばいいのか、すごく伝わってきて歌いやすかったですしね。あとレコーディングの前に、スマホでサラッと録音した程度のものですけど、1回歌ってみた音源を華余子さんに送って聴いてもらったんです。それで華余子さんから、もっとこうしてほしいというアドバイスをいただいてからレコーディングに臨みました。

──レコーディングで印象に残っていることは何ですか?

相沢 一通り撮り終わった後に、「もう1回、Aメロを歌わせてもらってもいいですか? 今のほうが歌える気がするんです」とお願いをして、1テイク追加で録っていただいたんです。そしたら、そのテイクがいいと言ってもらえて、その日だけでも自分の中で成長があって自信に繋がりました。

──でんぱ組.incにはないようなミディアムテンポの曲調です。

相沢 でんぱ組では萌え萌えキュンキュンな歌を歌っていて、曲調もBPM110以下は歌えないぐらいに思われていますけど、そんなことはなくて(笑)。プライベートではバラードや穏やかな曲を聴くことが多いので、それを自分が歌えることは素直にうれしかったです。ただ、いつもよりも音程の低い部分もたくさんあったので、そこはドキドキしました。実際に完成した曲を聴いたときは、こんな低い声も自分は出るんだって改めて思いましたね。

AUTHOR

猪口 貴裕


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