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UPDATE|2021/11/26

相沢梨紗、「この曲じゃなかったら歌えなかったかもしれない」愛が詰め込まれたソロデビュー曲

相沢梨紗/撮影:田中健児


──カップリング曲の『運命論アイドリング』は、でんぱ組.incの曲でも違和感のないキラキラした楽曲ですよね。

相沢 確かに! 作詞も畑亜貴(※でんぱ組.incの代表曲の作詞を数多く手がける)さんですしね。そもそも最初は『新月のダ・カーポ』だけだと思っていたので、「カップリングも作ってくれるんですか⁉」ってビックリしたんです。しかも、「どんな曲がいいですか」って私に聞いてくれたんですよ! 1クール目の『白い砂のアクアトープ』を見ていた中で、風花ちゃんと、もう一人の主人公・海咲野くくるちゃんの、言葉は交わさなくても目を見るだけで思いが伝わるのはお互いに一緒だよねという、女の子同士の穏やかなきゅんとした空気感がいいなと思っていました。またアニメの舞台である沖縄も、初めて行ったときから前に来たことがあるような懐かしい空気が常に流れているんですよね。それで、その感じが伝わるような曲がいいですとリクエストしました。

──相沢さんの中で具体的なイメージがあったんですね。

相沢 曲調も「こういうのがいい」って大好きなアニソンを幾つか挙げたんですけど、どの曲も伊藤真澄さんが手がけていらっしゃったので、「もしも可能でしたら伊藤真澄さんにお願いできますか?」と言ってお願いさせていただいたら、まさかの「いいですよ」って答えだったんです。私の中で伊藤さんと畑さんは大好きなアニソンのタッグなので、さらに「作詞は可能であれば、畑さんで……」と遠慮気味に伝えたら、それもOKが出て、2つともわがままが通ったので本当に嬉しかったです。2010年にリリースしたでんぱ組のデビュー曲「Kiss+kissでおわらない」が畑さんの作詞なので、それから10年経って、畑さんに自分の曲を書いてもらえるなんてうれしくて爆発するかと思いました。

──畑さんと伊藤さんにも、先ほどお話された相沢さんのリクエストが共有されたってことですよね。

相沢 はい。ただアニメに寄り添い過ぎたオタクの発言だったので、気持ち悪いところはカットしてお伝えくださいと言いました(笑)。あと、目を見るだけで気持ちが伝わるよねというのは、私がアイドル活動をしてきた中で、握手会やサイン会でファンの方に感じていたことで。お互いに緊張して上手く話せないけど、目が合えば「ありがとう」は伝わるよって感覚に似ているなと思ったんです。それもお二人にお伝えしました。『新月のダ・カーポ』はエールを送る曲ですけど、『運命論アイドリング』は私の中でファンの方へのありがとうを伝える気持ちで歌ったんです。

【後編はこちら】でんぱ組.inc 相沢梨紗が語る変化し続けるグループ「みんな傷つきやすい分、人に優しい」

▽相沢梨紗
でんぱ組.incのリーダーとして活動。現在発売中のアニメ『白い砂のアクアトープ』エンディングテーマ『新月のダ・カーポ』でソロデビューを果たす。
AUTHOR

猪口 貴裕


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