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UPDATE|2022/01/29

グラビア・オブ・ザ・イヤー 2021 藤乃あおいが語る「挫折とデビューの背中を押してくれた人」

藤乃あおい/撮影:田中健児



──具体的に、アルバイトは何をやっていたんですか?

藤乃 飲食系が多かったです。うどん屋と焼肉屋と居酒屋とケーキ屋と……、あと引っ越し屋もやりました!飲食では、接客から皿洗い、ドリンク、レジ打ちなどを全般的に。引越し屋では、女の人の主な業務内容が梱包だったにもかかわらず、私は運び作業もやりたかったので、たまに電子ピアノ程度の軽い荷物を、男の人に混ざって運ばせてもらっていましたね。

──高校生のうちから、そんなにたくさんのアルバイトを……。それで、高校を卒業された後は?

藤乃 ファッションの専門学校に通うため、一度上京しました。中学生の頃に『パラダイス・キス』という映画を見て、「私も服をデザインしてみたい!」と強く影響を受けたんです。でも、通いだしてみたら、どこか思っていたのと違っていて。同級生たちの熱にはついていけなかったし、もともと絵を描くのは好きだったものの、私は模写が得意なだけで発想力は全然ないってことにも気付かされましたね。結局、3年制のところを1年半で辞めちゃいました。

──初の上京は苦い思い出だったんですね。

藤乃 でも不思議なことに、私がはじめて東京で過ごした冬って、ちょうど大雪が降った年だったんですよ。地元の石川で雪は見慣れていたんですけど、「東京もわりと雪降るんやん!」ってビックリした思い出があります(笑)。あとから聞くと、珍しい気候だったみたいで。それはちょっと面白かったですね。

──それは面白い偶然ですね(笑)。専門学校を辞めたあとは、また石川に戻ったんですか?

藤乃 はい。そこから2年間、フリーターをしていました。お昼は、高校時代にもお世話になっていたうどん屋で、夜は、マスターと私のふたりで回していた居酒屋で。とにかくアルバイト漬けの日々を送っていましたね。特に、繁忙期の年末年始は毎年のように働いていたので、アイドルになってから、久々に家で年末年始を過ごしましたよ。仕事していないのが、逆に変な感じでしたね(笑)。

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とり


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