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UPDATE|2022/07/17

『ゴッドタン』腐り芸人・みなみかわが松竹芸能を選んだ理由「ここやったら多分一番になれる」

みなみかわ 撮影/西邑泰和

業界視聴率も高くお笑い通なら必ずチェックする「ゴッドタン」(テレビ東京)、「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ)で鮮やかに結果を残し、いよいよ本格ブレイクの兆しが見え始めた遅咲きのピン芸人・みなみかわ。少年時代のお笑い原体験から、売れかけては沈んできた芸人人生を本人の言葉でプレイバックしてもらった。(前後編の前編)

【写真】遅咲きのピン芸人・みなみかわ、撮り下ろしカット【13点】

──子供の頃はどんなお笑い芸人がお好きでしたか。

みなみかわ 小学校3、4年くらいで「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ)が始まって、多分タイムリーでどっぷり観てる最後くらいの世代やと思います。中学に入ってからは、姉の影響で「すんげー!Best10」(ABCテレビ)にハマりました。千原兄弟さんが司会をやって、ジャリズムさんとかシェイクダウンさんとか、当時の吉本の心斎橋筋2丁目劇場で活躍されていた若手の芸人さんの番組で。ダウンタウンさんよりはちょっと身近な、でもスター、そんな感覚で大好きでしたね。

──中川家さんやケンドーコバヤシさん、陣内智則さんら、今も一線で活躍されている芸人が出ていた伝説の番組ですね。

みなみかわ 漫才だけじゃなくて、歌ネタもモノマネも、シャッフルしたユニットコントもある、っていう。それが新鮮でずっと観てました。ただ、高校で男子校のアメフト部っていう、ゴリゴリの体育会系の環境に身を置いてお笑い番組を観ることがなくなるんです。アメフトばっかりやってた3年でしたね。で、高校でアメフトやってる学生は少ないから、友達はみんなアメフト推薦で大学に入れたんですよ。でも僕は、大学に入ってまではやりたくなくて。芸人とは真逆ですけど国家公務員、それも警察官になりたかったんです。完全に素人考えですけど、「事件とかを間近で見れるし楽しそうやな」みたいなことを思っていて。

──トラブルやゴシップを笑いに変える、今のみなみかわさんの芸風にも通じるところがありますね(笑)。

みなみかわ それで僕はどうしても、関西大学に行きたかったんですよ。当時、関大の法学部って警察の就職にすごく強いって言われてたんです。ほんまかどうかは知りませんけど、警察にも「関大閥」があるとか聞いてました。で、自分の学力を考えたら、なんとか法学部の夜間なら入れるぞ、となって。学費も安かったですしね。「この夜間大学という苦労が俺を強くする」みたいな青い考えもあって勉強して、何とか合格できたんです。


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