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UPDATE|2022/07/24

萩原聖人、村上淳がW主演『島守の塔』が遂に全国公開、「戦争は誰も幸せにしない」

(C)2022 映画「島守の塔」製作委員会

萩原聖人と村上淳がW主演を務める映画『島守の塔』が全国公開され、7月23日(土)に公開記念舞台挨拶が行われた。萩原聖人、村上淳、香川京子、五十嵐匠監督が登壇。コロナ禍を経てようやく完成した喜びに加え、撮影裏話などを披露し、会場はキャストも鑑賞客も大いに盛り上がった。

【関連写真】荻原聖人と村上淳W主演映画『島守の塔』ポスタービジュアル

『島守の塔』は鉄の暴風と言われた激しい空襲、艦砲射撃、上陸戦の絶望に追い込まれた太平洋戦争末期の沖縄戦、その中でなお「生きろ!」と後世に一筋の希望を託した2人の官僚と沖縄の人々の物語。

県民の4人に1人、約20万人が犠牲となった「沖縄戦」。「命(ぬち)どぅ宝、生きぬけ!」と叫んだ 2人の官僚と、「沖縄戦」に翻弄される沖縄県民。それぞれの苦悩と生きることへの奮闘を描き、沖縄本土復帰50年の節目に「命の尊さ」を次世代に継承する映画となっている。

戦中最後の沖縄県知事として赴任し、軍の命令に従いながらも県民の命を守ろうとした島田叡(あきら)役には映画やドラマへの出演だけでなくマルチに活躍している萩原聖人。職務を超えて県民の命を守ろうと努力した警察部長の荒井退造役には日本映画界に欠かせない俳優・村上淳。実力派俳優の共演が実現。

また、島田の世話役の県職員・比嘉凛を吉岡里帆が熱演。映画『ひめゆりの塔』に出演していた香川京子が現代の凜を演じる。監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』など社会派作品で知られる五十嵐匠が務めた。

2020年3月25日にクランクインし、撮影4日目に撮影を中断。コロナ禍で約1年8カ月間撮影休止となり、昨年11月18日から撮影を再開し、翌月12月10日にクランクアップ。ようやく完成した今作。

主演の萩原聖人は「本日はお暑い中、そして世の中が大変な中お越しいただき、この作品を選んでいただきありがとうございます」と挨拶。W主演を務めた村上淳は「映画を観て改めて感じたのですが、香川京子さんと同じスクリーンに映れて、感無量でございます」と述べ、香川は恐縮した様子を見せた。

現代の比嘉凛役を演じた香川京子は「今日は凛を演じた吉岡(里帆)さんがお仕事でいらっしゃらないので、歳をとった凛として出演させていただきました。本日はお暑いなか、世の中が落ち着かないなか、たくさんの方にいらしていただきありがとうございます」と挨拶。

五十嵐監督は「この映画は4年掛かったんですが、コロナが流行りはじめた一昨年にクランクインして、4日で11人が倒れてしまいました。熱射病で倒れて、PCR検査をしたところ全員陰性だったのですが、1年8か月飛んでしまいました。1年8か月という時間はとても長かったのですが、その期間があるから今があると思います」と述べ、中断中には各キャストと作品をより深める作業を行っていたことを明かし「日本映画は生きているということを観ていただければと思います」と語った。


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