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UPDATE|2022/08/05

新川優愛が語るコロナ禍での俳優業「全員無事に役を完走できた達成感は代えがたい」

新川優愛 撮影/武田敏将



──夏菜さん、白洲さんとの共演はいかがでしたか?

新川 夏菜さん、白洲さんとは共演経験があるので、遠い空気を持つお二人だと思っていたんです。ところが撮影前に三人でリハーサルをやった時に、すごく近い雰囲気を持っているというか、一緒にお芝居をしていて、同じ空気を感じたんです。なので意外とスムーズに、お二人それぞれの晶を受け入れることができてありがたかったです。

──新川さんは2022年だけでも多数のドラマに出演していますが、すぐに次の役に入れるものなんですか?

新川 私は器用じゃないので、なるべくスケジュール調整をしてもらって、撮影が重ならないようにしてもらっています。それぐらい一つの役柄に集中しないと難しいタイプなんですけど、スケジュールの都合上、どうしても二つの作品を並行してやらせていただくこともあります。ただ、そこまで「スイッチを変えよう!」という意識はなくて、ありがたいことに同時進行でやらせてもらうときは、かけ離れている役が多いので、現場の雰囲気も相まって自然と切り替わりますね。

──どんなときに俳優というお仕事にやりがいを感じますか?

新川 クランクアップの時です。コロナ禍になって、さらに実感したことなんですが、一つの作品を作るにあたって、一人も欠けずに、無事に走り切れるというのは本当にすごいことだなと、この2年間でたくさん感じました。コロナに限らず、体調不良やケガもなく、その役を完走できたときの達成感は何ものにも代えがたいです。毎回クランクアップした時って言葉では上手く表現できない、ふわふわした不思議な感じが味わえるので、その時が俳優をやっていて良かったなと思う瞬間です。

──クランクアップの瞬間は寂しさもあるんじゃないですか?

新川 ありますね。がっつり現場にいればいるほど、寂しさは大きいです。今回、トリプル主演でやらせていただいたお二人は先輩ですけど、すごく仲良くしてくださったので、終わったら、きっと寂しいですね(笑)。

──最後に改めて「個人差あります」の見どころをお聞かせください。

新川 私自身、原作と台本を読んで、男だから、女だからという枠組みから解放されて、ちょっと気持ちが楽になりました。最近、LGBTやLGBTQといったマイノリティーの方々の声を聞ける機会も増えてきましたけど、その人たちが見ても、楽になってもらえる作品になのかなと思います。

逆に「男と女でしか恋愛はしちゃいけない!」という頑なな考えの方もいらっしゃると思いますが、たとえば同性同士の恋愛を認めない、そんなのありえないという意見の方でも、ちょっと考え方が変わるきっかけになるような、多様性を提示できるお話になっています。最後までいろんなことが起こって、苦しんで、でも前に進んでいく、背中を押してくれるドラマなので、ぜひ見てください。

スタイリスト/ 星翔子
ヘアメイク/ 枝廣優綺
持道具/北川幸江

【あわせて読む】白洲迅と夏菜が二人一役で”夫”役、ドラマ『個人差あります』のメインビジュアル完成
AUTHOR

猪口 貴裕


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