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UPDATE|2022/08/26

DJ KOOがアイドルから学んだこと「彼女たちの凄味は、もっと世の中に知られるべき」

DJ KOO 撮影/荻原大志



──ある意味、ミクスチャーですよね。

KOO そうそう。ですからこれは声を大にして言いたいんですけど、アイドルってアルバムを通して聴くのが一番面白いんです。BEYOOOOONDSのデビューアルバムとかすごいですよ。星部ショウさんとか多才な方だなって本当に驚かされますよね。

──たしかに星部さんの書く曲は振り幅が大きい印象があります。

KOO シティポップだったらシティポップ、ディスコだったらディスコの美味しい部分をきちんとオマージュしているじゃないですか。僕はご本人とお話させていただいたこともあるんですけど、謙虚な方だから「いや~、大したことないです」みたいに謙遜するんですね。だけど明らかにすごいレベルで作品作りに取り組んでいるし、なおかつそれをきちんと表現するBEYOOOOONDSのメンバーも演者としてすごい。ハロプロに関してはアイドルとして楽しむというより、同業者として意識する部分のほうが強いかもしれない。

──アイドルというジャンルに対するリスペクトが感じられます。

KOO やっぱりなんだかんだ言っても、アイドルに対しても無意識にDJ気質でチェックしているんでしょうね。ありがたいことに仕事でハロプロと関わることもあって、「ソロフェス!」というメンバー1人ひとりがパフォーマンスするイベントの審査員をやらせていただいたんです。あのときもビックリしたなぁ。

──何に驚いたんですか?

KOO 「ソロフェス!」はメンバーが曲を選び、演出なんかも決めて、自分なりの個性を活かしたパフォーマンスで競い合うんです。それが次から次へ何十人も高いレベルで続くんですから……。たとえばの話ですが、今、第一線で活躍しているバンドのメンバーに同じことができるかっていったら、できるところは少ないんじゃないかな。もちろんバンドとハロプロ、どちらが上かという単純な話では決してないですけどね。でもそれくらいアイドルがすごいことをやっていることは、世の中にもっと伝わってもいいと思う。

AUTHOR

小野田 衛


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